福をどうぞ 金烏帽子の福娘がササに縁起物  奈良の春日大社末社・佐良気(さらけ)神社で「十日えびす」

参拝者に鈴を鳴らし福を授ける福娘ら=10日、奈良市春日野町の佐良気神社

 奈良市春日野町の春日大社境内にある末社、佐良気(さらけ)神社で10日、「十日えびす」が営まれ、吉兆笹(ざさ)や熊手を求める参拝者が列を作ってにぎわった。同神社は「えべっさん」として親しまれる「蛭子神(ひるこのかみ)」が祭神で、商売繁盛のご利益があるとして毎年多くの参拝者がある。

 午前10時から祭典が営まれた後、金烏帽子(えぼし)と巫女(みこ)装束の福娘8人が対応。タイや千両箱、米俵などの飾りをササに付けて笑顔で授与し、鈴を鳴らして福を授けた。ササを受け取った参拝者は佐良気神社で手を合わせていた。

 毎年訪れるという奈良市の自営業、上田健太さん(29)は「今年も1年間よろしくお願いします、とあいさつしました」と話した。

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