ミランがコープマイネルスの2発に沈み準決勝進出ならず…【コッパ・イタリア】

[写真:Getty Images]

ミランは10日、コッパ・イタリア準々決勝でアタランタと対戦し1-2で敗戦した。

ラウンド16でカリアリを下したミランは、3-0で完勝した直近のエンポリ戦からスタメンを4人変更。ジルーやアドリ、フロレンツィらに代えてヨビッチ、ムサ、レンタル復帰したガッビアらをスタメンで起用した。

ラウンド16でサッスオーロを下したアタランタに対し、ヨビッチ、レオン、プリシックの3トップで臨んだミランは19分に自陣中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛けると、ドリブルで持ち上がったプリシックのパスを受けたレオンがボックス左から折り返しを供給。これをボックス右で受けたムサのシュートはGKカルネセッキに弾かれた。

その後は一進一退の展開が続く中、ミランは36分にピンチ。ミランチュクの右クロスをゴールエリア左のデ・ケテラエルが頭で折り返すと、ゴール前に走り込んだデ・ローンはガッビアと接触し、ボールに届かず。

すると、このプレーがノーファウルと判定されたことに激高したガスペリーニ監督は、主審に激しく抗議したことで立て続けにイエローカードを受け、39分に退席処分となった。

頭同士の接触プレーで数分間の中断を余儀なくされた中、ガッビアは直後にケアーと交代。一度はプレーに戻ったデ・ローンも42分に自ら交代を要求し、古巣対決となるパシャリッチがピッチに送り出された。

前半から両チームが不運な形で交代カードを切った試合は、前半終了間際に動く。45分、レオンのスルーパスをインナーラップでボックス左にまで駆け上がったテオ・エルナンデスがマイナスに折り返すと、走り込んだレオンがハーフボレーをゴール右に突き刺した。

このまま前半終了かと思われたが、ミランは直後に失点する。前半追加タイム2分、デ・ケテラエルのパスで右サイドを抜け出したホルムの折り返しをコープマイネルスが右足でゴール左隅に流し込んだ。

同点で迎えた後半、再びチャンスを迎えたのはアタランタ。57分、サイドチェンジを敵陣右サイドで受けたミランチュクがドリブルで仕掛けると、ボックス右でヒメネスに倒されてPKを獲得。このPKをコープマイネルスが落ち着いてゴール左下に決めた。

勝ち越しを許したミランは、61分はカラブリアとヒメネスを下げてシミッチとテラッチーノを投入。さらに72分には、ロフタス=チーク、ラインデルスを下げてジルーとアドリをピッチに送り出した。

早々に5枚の交代カードを使い切るなど、積極的な選手交代を敢行したミランは何度もアタッキングサードまで運ぶが、集中した守りを見せるアタランタ守備陣を崩せず、決定機まで至らない状況が続く。

最終盤にかけても猛攻を仕掛けたミランだったが、最後まで得点は生まれず。1-2で敗れたミランは2大会ぶりの4強入りを逃した。一方、3大会ぶりの4強入りを果たしたアタランタは、準決勝で昨日ボローニャを下したフィオレンティーナと対戦する。

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