東証午前終値3万5000円突破 一時バブル後の最高値更新

3万5000円を突破した日経平均株価を示すモニター=11日午前、東京都中央区

 11日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅続伸した。前日終値からの上げ幅は一時700円に迫り、3万5000円の大台を突破。1990年2月以来の水準となり、取引時間中としてバブル経済崩壊後の最高値を3日続けて更新した。外国為替相場の円安ドル高基調が好感された。

 午前終値は前日比668円80銭高の3万5110円52銭。東証株価指数(TOPIX)は44.17ポイント高の2488.65。

 外国為替相場で円安ドル高が進み、一時、1ドル=145円台に下落した。輸出関連企業の業績を押し上げるとの期待が高まり、自動車株や機械株などが買われた。

 前日の米国市場ではハイテク株主体のナスダック総合指数など、主要な株価指数がそろって上昇した。東京市場はこの流れも受け、半導体関連株なども上昇した。

 連日でバブル後高値を更新した背景には、日本企業の業績が堅調に推移しているとの見方がある。新たな少額投資非課税制度(NISA)が1月に始まり、投資層の拡大も追い風になっている。

上げ幅が一時600円を超え、3万5000円を突破した日経平均株価を示すモニター=11日午前、東京都港区の外為どっとコム
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