「立春朝搾り」新酒の仕込み 寒河江・千代寿虎屋で櫂入れ

酒米が入ったタンクをかき混ぜる参加者=寒河江市・千代寿虎屋

 2月4日の早朝に搾り、おはらいを受けた新酒を顧客に当日届ける「立春朝搾り」の仕込み作業が10日、寒河江市の千代寿虎屋(大沼寿洋社長)で行われ、酒販関係者が櫂(かい)入れを行った。

 全国の蔵元や酒販店でつくる日本名門酒会(本部・東京)の恒例企画で、県内では内陸地域を千代寿虎屋、庄内地域を加藤嘉八郎酒造(鶴岡市)が担当している。千代寿虎屋では内陸地域の問屋、酒販店などから10人が参加し、大江町産の酒米「美山錦」が入ったタンクを櫂でかき混ぜた。初参加した、井筒屋(山形市)の榎森直子さん(53)は「飲む人が幸せな気分になれる酒に仕上がってほしい」と話していた。

 同会は今年、35都道府県の43蔵元で計28万本(720ミリリットル換算)超の出荷を見込み、千代寿虎屋は予約制で約2500本を予定している。価格は720ミリリットル入り1980円、1.8リットル入り3795円。問い合わせは同会山形支部の武田庄二商店023(631)6255。

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