「110番の日」 不要不急の110番が約2割 警察官が正しい利用の呼び掛け

 1月10日は110番の日です。栃木県内各地で啓発活動が行われ警察官が、110番通報の正しい利用の仕方を呼びかけました。

 宇都宮市にある東武宇都宮百貨店では、警察官が訪れた人にチラシなどを配りながら正しい110番通報の仕方を呼びかけました。また、音声だけでは把握が難しい事件や事故などの現場の状況を映像で伝えるシステムを使った通報の模擬体験も行われました。体験した人はスマートフォンを使って画像を警察に送っていました。

 栃木県警察本部によりますと、2023年1年間に受け付けた110番通報の件数はおよそ16万件で令和に入って最も多かったということです。通報内容のうち最も多いのは交通事故ですが、その一方で約2割にあたる3万件は「自宅の水道の水が止まらないのでどうすればよいか」といった内容や「落とし物は届いていないか」などといった急ぎではないものだったということです。

 警察では事件や事故のときは慌てずに110番通報をしてもらうとともに緊急ではない場合などは「#9110」を利用するよう呼びかけています。

© 株式会社とちぎテレビ