日本製鉄にまた賠償命令 徴用工訴訟で韓国最高裁

11日、ソウルの韓国最高裁で判決を受け、取材に応じる原告側弁護士ら(共同)

 【ソウル共同】韓国最高裁は11日、日本統治期に強制労働させられたとして、韓国人元徴用工の遺族が日本製鉄(旧新日鉄住金)に損害賠償を求めた訴訟の上告審で、同社の上告を棄却した。日本製鉄に約1億ウォン(約1100万円)の賠償を命じた一、二審判決が確定した。最高裁では、日本企業敗訴の判決が続いている。

 韓国政府は新たに勝訴が確定した原告についても、昨年3月発表の解決策に基づき政府傘下の財団が賠償を肩代わりする方法で対応する方針。他に3件の同種訴訟が最高裁で進行している。

 日本外務省によると、アジア大洋州局長が在日本韓国大使館の次席公使に「極めて遺憾で受け入れられない」と抗議した。

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