だまされた女性、電話しながらATMに…ほかの客、異変に気付いて詐欺発覚 その後、離れた場所で現金引き出した男逮捕 カード使って2回に分け 「身に覚えがない」と話す26歳

ATMから19万円 容疑の出し子を逮捕

 埼玉県警捜査2課と岩槻署は10日、電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで、東京都中野区上高田3丁目、自称自営業の男(26)を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、昨年12月11日午後6時半ごろから数回、蓮田市の女性=当時(81)=方に市役所職員を名乗り、「医療費の還付金があります」などと電話。同日午後7時半ごろ、蓮田市内の金融機関のATMを操作させ、2回にわたり指定口座に計19万6620円を振り込ませ、同7時44分ごろ、千葉県市川市内の金融機関のATMで他人名義のキャッシュカードを使い、現金19万6千円を引き出し窃取した疑い。調べに「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。

 捜査2課によると、女性が通話しながらATMを操作する様子を見ていた利用客が詐欺を疑い、金融機関に連絡して発覚。現金を引き出した金融機関の防犯カメラ映像などから、男の関与を特定した。余罪が少なくとも数件はあるとみて、追及していく方針。

© 株式会社埼玉新聞社