がんばれ能登半島!さいたまからクッキーで支援 福祉事業所がチャリティー商品「被災者の役に立ちたい」

チャリティークッキーを販売する事業所の利用者(右)と職員ら=9日、埼玉県さいたま市中央区

 有限会社「福祉ネットワークさくら」(埼玉県さいたま市浦和区)の多機能型事業所「アトリエ・モモ」は9日から、同社やさいたま市内の区役所で能登半島地震被災地支援のためのチャリティークッキーの販売を開始した。クッキーは3枚入り1袋320円で、1袋につき50円が被災地支援に充てられる。

 クッキーは能登町のキャラクターや「がんばれ能登半島」などのメッセージがデザインされ、9日には中央区役所、緑区役所などで販売された。事業所の職員や利用者から「いらっしゃいませ」と声をかけられ、チャリティーの張り紙に目を留め、クッキーを手に取る人もいた。

 事業所の利用者の男性(41)は「区役所などで販売するのはいいことだと思う」と話し、利用者の女性(21)は「地震は怖い。多くの人にクッキーを買ってもらい、被災者の役に立ちたい」と話した。職員の秦尚子さんは「仕事始めの日に『何かできることは』とみんなで考えた。寄付したいと思ってくれるお客さんの気持ちがありがたい」と感謝を示した。クッキーの販売場所は日ごとに異なり、同事業所のホームページに掲載されている。

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