【石川県小松市】全国トップクラスの子育て支援環境と穏やかな暮らしが魅力!子育て世代の移住者が増加している理由とは (後編)

小松市には様々な支援制度がありますが、中でも子育て世代への支援が非常に充実しています。小松市の子育て支援の特徴は、子どもが生まれる前から子どもが成人するまで寄り添っている点。幅広い年代の子どもとその家族に対してサポートしているため、様々な年代のお子さんを持つ家族が移住してきています。ここではそんな小松市の子育て環境や子育て支援制度、移住者のリアルな声を紹介します。

市長も子育て世代! 小松市が子育て支援にかける想い

妊娠した方に対して5万円の給付金を支給する「おなかの赤ちゃん給付金」、生後3か月から1歳の誕生月までの子供に対して紙おむつを送る「赤ちゃん紙おむつ定期便」のほか、「小・中学生の学校給食の完全無償化」「18歳まで医療費の自己負担分が無料」など、独自の支援制度が充実している小松市。小松市市長の宮橋勝栄さんが子育て世代なことも、当事者の目線に立った親身な支援制度がたくさんある理由です。

独自の子育て支援制度について熱く語る小松市の宮橋勝栄市長

宮橋勝栄市長のインタビュー記事はこちら
https://komatsu-city.note.jp/n/ne20ca8f5e949

子育て世代に好評な支援である「赤ちゃん紙おむつ定期便」が生まれたきっかけは、「お母さんにとって、乳幼児期の子育ての負担が非常に大きい」という市長自身の経験から来ています。「ただ単に紙おむつを支給するだけではなく、渡す際に訪問員がお母さんと会話することで、お母さん方の困りごとや孤独感を少しでも解消できれば」という想いがあるようです。このように小松市では「子育て中の家族の不安や負担感を取り除くことが、子どもの幸せにもつながる」という考えのもと、積極的な支援を行っています。

赤ちゃん紙おむつ定期便は新米ママから評判の支援

結婚から大学進学までをサポートする、小松市の子育て支援制度

「結婚から子どもの進学まで」、切れ目なく手厚い子育て支援を行う小松市。国が行う支援に加えて、小松市では数多くの子育て世代の支援施策を独自に実施しています。ここではその小松市の取り組みを具体的に紹介します。

結婚(新婚すまい応援金)

小松市では、経済的な理由等で結婚に踏み切れない若者の気持ちを後押しするために、ご夫婦ともに39歳以下で、合計所得が500万円未満のご夫婦に、新婚生活のスタートアップにかかる引越し費用や住宅の取得や賃貸の費用など最大60万円を助成しています。

詳しくはこちら:
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1027/teijuusokushinshienseido/1111.html#

マイホーム取得(定住促進支援制度)

定住促進支援制度では、市外転入者を対象とした「ようこそ小松」定住促進奨励金や3世代同居・近居を支援する3世代家族住宅建築奨励金などさまざまな制度があり、小松地域産材利用促進奨励金との組み合わせにより最大220万円を助成しています。新幹線小松駅開業キャンペーンで、2023年度〜2025年度の3年間については期間限定で最大補助額が10万アップしています。

詳しくはこちら:
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1027/teijuusokushinshienseido/2342.html

妊娠(おなかの赤ちゃん給付金)

「おなかの赤ちゃん給付金」も、小松市独自の支援策です。政府が用意する出産・子育て応援ギフト10万円とは別に、胎児一人当たり5万円、合計15万円をもらうことができます。妊娠への祝福と赤ちゃんの健やかな成長を願いながら、妊娠期の不安を少しでも和らげることができます。

詳しくはこちら:
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1029/kakushuteate/13589.html

__出産(赤ちゃん紙おむつ定期便)

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生後3か月から1歳の誕生月までのお子さんを持つ家庭を対象に、毎月1回の見守り訪問と紙おむつの無料配布を実施しています。全国でも取り組む自治体が増えている紙おむつ定期便ですが、小松市は全国でも先駆けてこの取り組みを行っており、新生児を持つお母さんにも非常に喜ばれている取り組みのようです。

詳しくはこちら:
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1029/kosodate/13496.html

__子育て(こども医療費の助成)

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小松市では2015年10月から、18歳までのこども医療費の自己負担額を廃止しています。またこども医療費受給者証を医療機関窓口で提示することで、保険診療分の支払いが無料になります。こども医療費の助成を行っている自治体は多くあるものの、18歳まで自己負担額を全額無料にしている自治体は少なく、小松市の充実した子育て支援策の一つとなっています。

またインフルエンザ、おたふくかぜなどといった感染症や病気の治療のための再接種などの任意予防接種費用助成を行っており、ほぼ無料で予防接種が受けられます。またその他の任意予防接種も3,000円が助成されます。

詳しくはこちら:
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1029/kosodate/3/1786.html
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1038/kodomo_yobou/3330.html

__修学(小・中学校給食費の無償化)

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小松市では2021年から学校給食費の無償化に取り組んでいます。2023年には対象を拡大し、小・中学校生の全学年に対して無償化を実施しています。給食費の支払いに困る保護者の負担を軽減するべく、小松市が実現へ向けて強い想いで取り組んだ支援策です。

詳しくはこちら:
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1045/kyouiku_gakkou/13513.html

__進学(奨学金の返還金一部免除)

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小松市では学修に意欲がある学生を金銭的に支援する制度を用意しています。経済的理由のため大学などの修学が困難な学生は、1年で最大60万円が借りられる貸与型奨学金制度(無利子)が利用できます。また大学などを卒業後、小松市に定住・市内事業所に就職した人に対しては返還額の最大2分の1を免除するなど、金銭面での手厚い支援が受けられます。

詳しくはこちら:
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1045/kyouikuhoushin_kakushuseido/13584.html

子どもから大人までが遊び、学べるスポットも多数

小松市では子どもから大人までが楽しめる施設が様々あります。また各施設では定期的にイベントが開催されており、子どもの豊かな完成を育む機会が多くあるのも魅力です。ここでは小松市内の子どもが遊べるスポットを紹介します。

「カブッキーランド」では好奇心をくすぐる遊具・玩具を多数用意

JR小松駅前、KOMATSU AxZ SQUAREの1階にある「カブッキーランド」は、子どもがワクワクできる玩具がたくさん用意された遊び場です。親子が一緒に遊べる「すくすく広場」は、大型遊具で体を動かせる『どきどきゾーン』、知育玩具で遊べる『わくわくゾーン』、赤ちゃんが安心して遊べる『にこにこゾーン』があり、幅広い年代のお子様が楽しめる施設となっています。

「航空プラザ」では親子で飛行機・ジェット機の歴史を学べる(提供:こまつ観光物産ネットワーク)

小松空港すぐ近くにある「航空プラザ」は、小型飛行機やジェット戦闘機などの実機の展示を行っている航空博物館です。簡単な風洞装置などを使って航空機の歴史や仕組み、飛行の原理などをわかりやすく理解できるほか、本物のコックピットに乗れるYS-11フライトシミュレーターなど、子どもの知的好奇心を刺激するコーナーがたくさん用意されています。

「サイエンスヒルズこまつ」では子どもの科学への興味をかき立てるイベントを開催(提供:こまつ観光物産ネットワーク)

JR小松駅の東エリアにあるサイエンスヒルズこまつ(ひととものづくり科学館)は、臨場感あるプラネタリウムを楽しむことができる日本有数のドーム型3Dシアターを有するほか、ものづくりや科学の原理を体験できる教室やイベントが開催されるなど、こどもから大人まで楽しめる施設として親しまれています。

こまつの杜では大型機械を操縦している気分を味わえる(提供:こまつ観光物産ネットワーク)

「こまつの杜」は小松製作所創立90周年を記念して、2011年5月13日に誕生した施設です。建設機械の搭乗体験やミニショベルの操作体験など、乗り物好きのお子様に人気の体験が用意されています。施設内では里山での自然観察や、わくわくコマツ館での理科・ものづくり教室も体験できます。また地域のお祭りの場所としても利用されており、子どもたちと地域住民が交流する場となっています。

空とこども絵本館は駅から近く、アクセスも便利

「空とこども絵本館」は、小松市役所近くにある、声を出して親子で絵本を楽しめる図書館です。昭和初期に建設された旧警察署をリノベーションして建設されており、レトロな外観も魅力的。休日には野外広場でのお絵かきや読み聞かせのイベントを開催しており、子どもの想像力を育むきっかけ作りをしています。

小松市に移住した3人家族のリアルな声を紹介!

中岡さん・浅井さんご家族

2020年に小松市に移住し、小松市地域おこし協力隊として働く中岡庸子(なかおかようこ)さんと浅井耕平(あさいこうへい)さんご夫婦。現在1歳のお子さんを持ち、子育て真っ最中のお二人が話す小松で子育てする魅力についてご紹介します。

お子さんが小さいこともあり、お休みの日はカブッキーランドや木場潟公園など、子どもがのびのびと体を動かせる場所に行くことが多いのだそう。特にカブッキーランドは年間パスを購入し、月に2回は訪れるほどのリピーターです。「カブッキーランドは安心して室内で遊ばせることができますし、いろんなおもちゃや絵本があるので、子どもの興味のままに自由に遊べるんです」と浅井さんは語ります。

カブッキーランドには保育士の資格を持つスタッフがおり、保護者の方は気軽に子育てについて相談することもできるのだとか。「子育ての知識や支援制度について教えてもらえることはもちろん、みなさん先輩ママさんなので、とても具体的なアドバイスがもらえます」。

現在中岡さんは「九谷セラミック・ラボラトリー」(通称「セラボクタニ」)の運営スタッフとして働き、浅井さんは建築設計士として歴史的建造物の保存・修復の仕事を行っています。共働き夫婦として普段は協力して育児や家事を分担しているお二人ですが、職場の人たちのサポートに日々助けられているのだそう。「主人の体調が悪かった時期、仕事は休めないのに保育園に預けられない日がありました。困り果てていたのですが、子連れ出勤をさせてもらい乗り切りました。イベントの時などは、市役所の職員の方まで代わる代わる娘を抱っこであやしてくれて、とてもありがたかったです」。

お二人が活用している小松市の支援制度について、中岡さんは「赤ちゃん紙おむつ定期便」という回答が。「おむつを届ける際に声かけをしてもらえ、地域に見守ってもらえているという安心感を感じながら子育てすることができた」と言います。また浅井さんは同様の質問に「子どもが入院したとき、高額の請求を覚悟していたのですが『子どもの医療費助成』でそのほとんどを市が負担してくれて、本当に助かりました」と答えています。

市内の施設や独自の支援制度をうまく活用しながら、日々子育てに奮闘するお二人にとって、小松市は「子育てが楽しいまち」だそう。「子どもと一緒に楽しめる場所がたくさんあり、イベントなどに行くと子連れで来ている人が多い印象です」。また海と山と両方あり、保育園の帰りに海に行って子どもと一緒に夕日を見たり、山に湧水を汲みにいったりできるのが楽しいとのことでした。

より詳細なインタビュー記事の内容はこちら
https://komatsu-city.note.jp/n/n0ad7d3a97a22

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