発想が天才!レインウェア生地を用いたワークマン初のトンネル型テント「イナレムギアシェルター1」が超絶快適な理由

ファミリーキャンパーのいく子です。ターゲットや用途に応じて、さまざまなスペックの優秀レインウェアを取り揃えるワークマン。その数あるレインウェアの中でも透湿度が高く、着心地がよいと評判のINAREM(イナレム)を使用したテントが発売されているのはご存じでしょうか?しかもこちら、ワークマンでは初のトンネル型のモデルとなっています。今回は、このテントの設営や使い心地を詳しくレビューしていきます。雨キャンプ率の高いキャンパーさんは必見です!

レインウェア素材INAREM(イナレム)をアウターテントに用いたら、キャンプのアレが劇的に変化!?

筆者撮影

今回ご紹介するトンネル型テント「イナレムギアシェルター1(インナーテント2人用)」は、ワークマンのレインウェアの中でも高い耐水圧と優れた透湿性を誇る、非常に蒸れにくい素材のINAREM(イナレム)をアウターテントに採用しています。

基本的スペックは下記の通り。耐水圧:10,000mm・透湿度:10,000g/㎡/24hという今までに見たことのない仕様のテントです。優秀なINAREM(イナレム)をたっぷり使ったテントなので、やはり高価になるのかな? と思いきや、そこはワークマン。38,000円(税込み)とお手頃な価格設定となっています。

10,000mmという耐水圧の数値を見ると、雨に強いことは想像できると思いますが、優秀な透湿性はどこに影響してくるのでしょうか?

透湿性が優れていると結露が少なく快適なうえ、撤収もラクになる

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もったいぶらずに答えを先にお伝えしましょう。「イナレムギアシェルター1(インナーテント2人用)」を実際にキャンプ場で使用してみてわかったのは「アウターテントの透湿性が高いと結露がかなり抑えられるということ。

キャンプの朝、テント内が結露していて髪の毛や服が濡れてしまったり、シュラフがしっとりしてしまったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか? 暖かい季節はまだ許せたとしても、寒い時期はちょっと辛いですよね。シュラフの乾燥にも時間がかかってしまいます。

「イナレムギアシェルター1(インナーテント2人用)」なら、このちょっとした煩わしさが軽減されます。まったく結露しないわけではありませんが、一般的なポリエステル素材のテントと比較すると結露の少なさを実感できるはずです。

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撮影の日は雨に降られましたが、耐水圧の高さをしっかりと発揮してくれましたし、透湿性が高いためか乾きも早く感じられました。INAREM(イナレム)はやや厚みがあってしっとりとした触り心地ゆえ、見た目も質感も気品があり、テントの素材として優れていると言えそうです。

設営がわかりやすく、通気性バツグンのトンネル型テント

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キャンプの一大イベントでもあるテントの設営。楽しくサクッと済ませたいですよね。でも、慣れないうちはうまくいかなかったり、その結果パートナーと喧嘩してしまったりと、トラブルの原因になりやすいポイントでもあります。でも、トンネル型テントなら設営のイメージがしやすいので比較的スムーズに作業を進めることが可能です。

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前後に加え、左右各3カ所、合計8カ所から出入りが可能。すべてのパネルをフルクローズすることも、メッシュにすることも可能で、シェルター使いもしやすくなっています。写真のレイアウトの場合は、8人分のチェア(ベンチ含む)を置くことができました。寒い季節のおこもりにも、虫が多い季節の虫よけにも、季節問わず活躍してくれるデザインです。

製品名に偽りあり!? インナーテントは3人寝ることも可能な広さ!

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製品の検査機関の関係上、製品名にはインナーテント2人用という表記が含まれていますが、筆者が試してみたところ一般的なキャンプ用マットを3枚敷くことができました。さらに荷物を置く余裕も!

今回筆者は、夫と小学校高学年の息子の3人で利用しましたが、この構成であればジャストサイズだと感じました。お子さんが小さければ4人でも就寝可能だと思います。また、インナーテント内ではなくトンネルのリビング部分にコットを置くこともできますので、家族構成や手持ちのアイテムによって使用人数は調整できそうです。

「イナレムギアシェルター1(インナーテント2人用)」の付属品と大まかな設営手順

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「イナレムギアシェルター1(インナーテント2人用)」は、大きすぎることもなく慣れない方でも扱いやすいサイズ感のテント。アウターテントのINAREM(イナレム)素材がしっかりしている分、多少の重さはありますが、収納袋は持ちやすい形状なので、力のない方でも持ち運ぶことができそうです。

ここからは、収納袋の中に収められている付属品と、設営の大まかな流れをチェックしてみましょう。

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ワークマンのテントは基本的にハンマーとグランドシート(インナーテントの下に敷くもの)以外はすべて揃っています。ペグやガイラインはもちろん、キャノピーポールまでもがセットになっているテントは決して多くはないので、コスパは非常に高いと言えるでしょう。

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ちなみに付属のペグはアルミ製の軽量タイプ。アルミは軽いというメリットがありますが、地面が固いサイトの場合は曲がってしまうおそれもあります。状況に応じて、手持ちの鍛造ペグなどと使い分けるのがよさそうです。

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写真はアルミ製のメインポール。アルミ製は軽くて丈夫で優秀です。4本のメインポールはすべて同じ長さなので、挿入する場所や順番などは気にしなくてもOK。

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まずは周りの人や物に気を付けながら、メインポールを4カ所のスリーブに通していきます。

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スリーブの延長線上の末端(=フライシート下部)にはハトメがありますので、そこにメインポールの先端を挿し込みます。メインポールの反対側の先端も、同様に反対側のハトメに挿入してください。

4本のメインポールの両先端をすべてハトメに挿入したら、テントの後ろ側のループ4カ所にペグを打ち込みます。その後、テントの前側のメインポールを掴み、蛇腹を広げる要領で前に引っ張ります。

テント後方部はすでにペグで固定されているので、この段階でテントはトンネル状に広がるはずです。そのままフロント部分のループ4カ所にペグを打ち込むと、テントは完全に自立します。

あとはガイラインを張り、残りのループもペグダウンしてテントをしっかり固定すれば設営は完了です。

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なお、上記は一般的なトンネル型テントの(アウターの)設営方法となります。「イナレムギアシェルター1(インナーテント2人用)」に付属する説明書には、上記とは異なる手順の設営方法が記載されていますが、どちらでも設営が可能なことは検証済みです。やりやすい方を選ぶとよいでしょう。

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インナーテントは吊り下げ式になっているため、トグルを引っ掛けるだけでOK。引っ掛ける場所がわかりやすいように、センター部分がオレンジ色になっているのは嬉しいポイントです。

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なお、設営の際に困るポイントがあまりないトンネル型ですが、横から掛かる力にはあまり強くないため強風時は側面で風を受けないように、テントの向きを工夫するようにしましょう。

設営方法などを動画でご覧になりたい方はサリーさんのYouTube動画をチェックしてみてください。

ワークマンだからこそ実現した独自素材のテント。唯一無二の快適空間をぜひご体感あれ!

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高機能な作業着が得意なワークマンの本領が発揮されたレインウェアスペックのテント。いかがでしたか? 今までは高撥水という雨に比較的強い素材がメインでしたが、今回は優れた耐水性と透湿性の両方を備えたINAREM(イナレム)が採用されたことで、雨にも結露にも強くなりました。

このスペックのテントが38,000円(税込み)はとてもお買い得だと思います。インナーテントのサイズが若干小さめなので推奨人数は1~3人ですが、リビングスペースを上手に活用すれば、もう少し人数が増えても快適に寝泊まりできそうです。グループキャンプの際のシェルターとして使うのもおすすめでしょう。

雨に降られることが多い方や、テント内の結露が気になっている方にぜひ使っていただきたいテントです。

『イナレムギアシェルター1』はWEB限定販売アイテムとなっています。気になる方はワークマン公式オンラインサイトをチェックしてみてください。

サリーさんのYouTube動画でも『イナレムギアシェルター1』の使い心地を紹介しています。

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