内側のレーサーとのスタート力差が大事!センターが勝ちそうなレースの予想の仕方とは!?『究極のボートレースガイドブック』

永島流レース予想実践編!!

さあ、それでは今までお伝えしてきたいろいろなボートレース予想の知識を踏まえて、実際のレースの予想方法をご披露しましょう!レース場にいるなら出走表を手に持ち、自宅で楽しんでいるならボートレースオフィシャルホームページを参考に予想しましょう!ずっとお伝えしているとおり、ボートレース予想の基本は「インが強い」ということ。

なので、まずはインが勝てそうな確率の高いレースを狙ってみましょう!最近のボートレースにはモーニングレースというものがありまして、普段は10時ぐらいから(スタート展示が)始まることが多いのですが、それよりも早い8時過ぎから始まるレースがあります。現状は5つのレース場で開催中。このモーニングレースの特徴は「シード番組が多い」ということ!シード番組とは、決まった枠番にA級のレーサーが入り、他の枠番にはB級のレーサーが比較的多く入るレースです。

そうなると自然に力上位のA級のレーサーが勝ちやすく、A級レーサーから舟券を狙いやすくなります。その中でもモーニングレースの1レース目はかなり極端なシード番組が組まれているレース場が多いのです。1号艇にA級レーサーが入り、そのほかは全部B級レーサーとなると、絶対的に1号艇が人気を集めます。もちろんこのときの1号艇が1着以外になると配当はかなり高くなりますが、こういったシード番組は素直に1号艇から狙うのがいいと思います。

レース予想実践:2023年5月16日芦屋2レース

【予想の決め手】センターの選手を狙うときは、その内側の選手のスタート力を見て、まくり切れる可能性が高いかどうかを考えよう!

続いてはセンターが勝ちそうなレースを予想してみましょう!今回もモーニングレースが開催されているボートレース芦屋のレースを取り上げます。こちらはモーニングレースの中でも前半1~5Rまでが企画レースとなっています!もちろんインが強そうなレースから、センター勢が強いレースまで幅広く企画されます。おおむね1Rはインが強いレースが組まれますが、2Rや3Rなどはセンター勢にもA級レーサーが入る番組となります。そうなるとセンターから狙いたくなりますが、1号艇にもA級レーサーが入ると両サイドから狙いたくなります。どちらに決めるのかを考えるのが予想の面白さ!

例えば上の出走表のレースを見てみましょう。1号艇にA2の横田選手、4号艇にA1の河村選手が入って、ぱっと見で1–4か4–1で決まりそう。実際に2連単の1–4は2.2倍、4–1は5.3倍と人気になりました。

しかし、私は2号艇と3号艇のレーサーはスタートがあまり早くないことに注目しました。つまり、4号艇・河村選手の一撃まくりがあるかもと考えるわけです。まくり切ると126ページで紹介したセット舟券4–5の可能性を頭に入れたいところ。もちろんまくり切れずにまくり差しになる可能性もあります。さぁ、ここまで考えてどうするべきか!?

2、3号艇がスタート遅れそうと考えると、1号艇がスタート行っても隣に2つの壁がなければかなり厳しい。 ならばA1の実力も加味して4号艇の1着に期待!!舟券は4–1(5.3倍)からとまくり切った4–5(15.1倍)を狙いたい。3連単で3着総流しもあり!ただ、A1 級の4号艇がまくり、まくり差しで攻めると予想するなら、2、3号艇は潰されると見て、ここは勇気をもって買い目から切ると点数が絞れます。

ということで、4–1–5(19.5倍)、4–1–6(15.5倍)、4–5–1(33.8 倍)4–5–6(39.2倍)、の4点でいってみようかとなるわけです。結果は4–5–6で決着。配当は39.2倍で、4点買いでもかなりプラスになるというわけです!ここで覚えておきたいのは、センターから狙うレースは、そのセンターのレーサーのスタート力はもちろんのこと、内側のレーサーとのスタート力差がもっと大事になるということです!!

【出典】『究極のボートレースガイドブック』著:西野精治

【書誌情報】
『究極のボートレースガイドブック』
著:西野精治

近年、コロナ禍の影響もあり公営ギャンブル市場は毎年のように売り上げを伸ばしています。スマートフォンの普及で手軽に参加できることもあり、今やバブル期の売り上げを上回る状況となっています。この公営競技の中でも最もファンや売り上げを伸ばしているのがボートレース(競艇)。公営ギャンブルと言えば中央競馬(JRA)を思い浮かべる人が多いはずです。たしかに昔から競馬ファンは多く、馬券の売り上げが全公営競技の中でダントツに大きかったのですが昨今は状況が変わりつつあります。ボートレースの人気は急上昇、舟券の売り上げは2兆4142億円(2022年度)と約3兆円の中央競馬に肩を並べるまでになっていて、新規のボートレースファンが増加していることを示しています。とはいえ、初心者にはどうやってボートレースを予想していいのかが分からないのも事実。最初は誕生日とか好きな番号、好きな色、カッコいい選手などの理由で舟券を買うのもありですが、ずっとそのレベルではボートレースを本当に楽しめているとは言えないでしょう。本書はその域を脱して「選手の実力」「有利なコース」「レース展開」「モーターやボートの性能の見極め」などを知ることによって、「自分でレースの予想、推理」ができるようになることを伝授する1冊です。著者の永島知洋氏は「ボートレース楽しむプロ」としてほぼ毎日のようにテレビ番組やYouTubeのレース配信番組でボートレースの面白さ、楽しみ方を身をもって示している人です。小難しいことは抜きに「興味はあるけど専門知識ゼロの人が、とりあえず舟券を予想できてレースを楽しめるようになる」をコンセプトに書き下ろした1冊です。

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