間宮祥太朗が、日本テレビ系で4月スタートの連続ドラマ「ACMA：GAME アクマゲーム」（日曜午後10：30、開始日未定）で、同系ゴールデン・プライム帯連ドラ初主演を務めることが分かった。
「ACMA：GAME アクマゲーム」の原作は、2013～17年に「週刊少年マガジン」（講談社）に連載された、メーブ氏・原作＆恵広史氏・作画による同名漫画。地位、財産、名誉、そして命…相手からすべてを奪うことができる悪魔の遊戯＝デスゲームが展開。多彩なキャラクターが登場し、異形の悪魔が仕掛ける独創的で規格外の“アクマゲーム”が多くのコアファンを生み出し、今なお熱烈な支持を集める作品が、日本テレビが仕掛ける大型プロジェクト企画として、完全実写化される。
間宮は、99本集めると、この世のすべてを手にすることができるといわれる“悪魔の鍵”を懸けて争う、命懸けの“アクマゲーム”に翻弄（ほんろう）されながらも、鍵の謎に迫っていく主人公・織田照朝を演じる。
照朝は、幼い頃に母が事故死し、日本有数の総合商社「織田グループ」を経営する父と2人で生きてきたが、その父は“悪魔の鍵”と呼ばれる古びた鍵を照朝に託した直後、目の前で謎の男に殺害される。敬愛する父の言葉を生きる指針として、その死の真相に関わる“悪魔の鍵”の秘密を探るために世界を放浪していたが、謎の財産譲渡事件が相次ぐ日本に帰国。その照朝の前に“悪魔の鍵”を狙う人物が現れ、“アクマゲーム”に挑むことになる。それは、時に人の命を奪い合う、究極のデスゲームだった――。
物語の大きな特徴である、ゲームを支配する“悪魔”を実写化するにあたり、日本最高峰のVFX技術を誇るCG制作会社「デジタル・フロンティア」が参画。映画「デスノート」シリーズや「今際の国のアリス」（Netflix）のVFXを担当し、日本のみならず世界からも熱視線を集める同社が、最新のテクノロジーを駆使した迫力あるVFXで悪魔を描き出す。
出演オファーを受けて「すごいスケール感の作品だなと思いました。そして、ゲーム自体の面白さ・緻密さに引き込まれた」と明かす間宮。原作にも魅了された様子で「今回のドラマに登場しきれないくらいのたくさんのキャラクターが出てくるのですが、それぞれが個性的で、このキャラクターは果たして仲間なのか？ 敵なのか？という人間関係や心理戦、探り合いもあり、純粋に面白くてすぐに読み切ってしまいました」と語る。
また、今回映像化するにあたり、原作では高校生だった照朝の年齢設定が27歳の青年になっているそうだが、「父親を殺されたという原作の設定や、照朝の人となりなどは変わっていないので、原作ファンの方も安心して見ていただけたらと思います」と、原作ファンへの気遣いも見せる。
そんな間宮は、08年に同局の「スクラップ・ティーチャー 教師再生」で連ドラデビュー。今回、この大きなプロジェクトで主演を務めることに関しては、「15年前に15歳でデビューした時は、学園ものだったこともあり、どこか学校生活の延長のような雰囲気でした。そんな幼かった僕が今回、このような大きなプロジェクトで主演を務めさせていただけることは、とてもありがたく光栄なことだなと思います。また、15年前にご一緒した方が今回もスタッフとして入っていて、声をかけてくださった時は感慨深かったです」と、率直な心境を述べる。
物語に関しては、あらためて「手にいれると運気が上がり、さらに99本集めるとこの世のすべてを思うままにすることができると言われている“悪魔の鍵”をめぐって、僕が演じる織田照朝をはじめとする登場人物たちが、それぞれの思い、時には命を懸けて、悪魔が取り仕切る“アクマゲーム”を戦っていくというストーリーです。照朝は、父の死の謎を解きたいという目的、そして正義、自分自身の信念のために戦っていくという、そんな物語になっています」と説明してくれた。
続けて、「悪魔の鍵を持つプレーヤー同士がゲーム開始を宣言すると、ゲームマスターの悪魔が現れて、その時に初めてゲーム内容が明かされます。ゲームも毎回違うもので、いろいろなゲームが出てきます。中には、皆さんがやったことがあるような遊びに似たものもあれば、全く新しいゲームもありますが、それぞれ特殊な仕掛けやルールが加えられたオリジナルゲームになっています。さらに、一度ゲームに勝ったプレーヤーには“悪魔の能力”という、ゲームを有利に運ぶための特殊能力が与えられます。その能力も一人一人違っていて、強力なものもあれば、『使いどころが難しいな』というものもあって、自分の能力をいかに有効に使うかはもちろん、相手がどんな能力を持っているのかを推理しながら戦っていくというのもポイントになっています」と、物語のテーマとなるゲームについても解説。
演じる照朝に関しては「10代の頃に父親を爆発事件で亡くしています。父親の死に“悪魔の鍵”が関わっているのではないかと考え、“悪魔の鍵”がどんな力を持っているのか、そして誰がそれを持っているのかを知るために、情報を集めて世界を放浪していた照朝が日本に戻って来たところから物語が始まっていきます。父親からの『欲望は決して満たされないもので、それを無理やり満たそうとすることが争いを生む。だから、自分の欲望を追いかけてはいけないし、できれば欲望に飲み込まれた人を救える大人になってほしい』という言葉が照朝の生き方の一つの指針になっているところがあります」と、亡くなった父親の言葉を胸に生きている人物であると伝える。
加えて「照朝は、自分の命が懸かっている戦いの中でも勝つことだけでなく、相手を欲望から救い、抱えている問題から抜け出す手助けをしたいと考えているところがあります。また、ゲームをテーマにした作品だと、自分の意思とは関係なくゲームに巻き込まれたりという主人公も多いかと思うのですが、照朝は自ら前に進んでいくタイプの主人公なので、そんな心（しん）の強さも魅力的だなと感じます。自分の守りたいもののために立ち向かう姿が、視聴者の皆さまに届くといいなと思います」と期待を寄せる。
さらに、「個性に富んださまざまなキャラクターたちが登場し、これから発表される豪華なキャスト陣が魅力的に演じています。登場人物たちの性格や生きざま、ゲームとの向き合い方の違いなどを楽しんでいただけると思います。そして、登場人物たちの関係性の変化や“悪魔の鍵”の正体、照朝の父の死の真相など、終始目が離せない展開も見どころだと思います」と力を込める。
最後に「タイトルに『ゲーム』とあるように、まずは純粋にゲームという面で楽しんでいただけるよう『このゲームは、この描写で伝わり切るかな？』など、細かい部分までスタッフ、キャストで話し合いながら撮影しています。そして、登場人物それぞれのゲームに対する姿勢や、悪魔が取り仕切る世界に対しての向き合い方など、生き方がそれぞれ違うキャラクターの個性も楽しんでいただけると思います。ドラマ『ACMA：GAME アクマゲーム』をお楽しみに！」と撮影の進行を報告しつつ、視聴者に呼び掛けている。
原作のメーブ氏は「『ACMA：GAME』のドラマ化！ ありがとうございます！ 初報を聞いた時は、本当にびっくりしました。終了して何年もたつこの作品を見つけていただいて、ドラマ化したら面白い、と判断していただけたことに心から感謝しています。撮影現場にもお邪魔させていただきましたが、とんでもないスケールのセットに圧倒され、関わってくださっているスタッフさんの数に驚き、俳優さんの迫力の演技に圧倒されました。悪魔のCGもハイクオリティーで、ニヤニヤしてしまいました。早く本編で動きしゃべっているところを見てみたくてウズウズしてます！ 一視聴者として、ドラマを見られる日を楽しみにしています！」と、放送を心待ちにしている。
作画の恵広史氏も「このたび、ドラマ化という光栄な機会に恵まれまして、驚きと感謝の至りです！ 実写でのゲームのスリル、そして拝見いたしましたアクマたちの迫力が、この作品の関係者として非常に楽しみとなっています！ あらためまして、おめでとうございます＆ありがとうございます!!」と感謝の気持ちを表している。
作品を手掛ける藤村直人プロデューサーは「『まだこんなに面白い漫画があったのか！』。原作『ACMA：GAME』と最初に出合った時の印象です。手に汗握る心理戦が繰り広げられるデスゲームであり、一級の青春物語でもあり、何よりゲームマスターが悪魔です。脚本家のいずみ吉紘さんと、『カイジ』シリーズを一緒に作り上げた佐藤東弥監督と1年以上かけて脚本を練り上げ、日本テレビの映画『デスノート』『GANTZ』を手掛けた世界的なVFX会社であるデジタル・フロンティアさんにチームに入っていただくことで、いつしか『ACMA：GAME』はとんでもないスケールになり、日本テレビが全世界に向けて自信をもって届けることができる超大型プロジェクトとして発表できることになりました」と、魅力的な原作を信頼のおけるチームと共にドラマ化することに感激。
併せて「主役には原作を読んだ時から、この人しかいないと思っていた間宮祥太朗さん！ 私が一番仕事をご一緒したいと思っていた底知れない才能を持つ俳優です。ドラマ、映画でさまざまなキャラクターを演じてきた間宮さんが、日本テレビ系GP帯連ドラ初主演となるこの作品で、どのような演技を見せてくれるのか!? ぜひ注目いただければと思います」とアピールしている。
