競争入札の最低価格でミス連発、落札取り消し 算定ソフトの設定に誤り、過去50件でもミスか

笠置町役場

 京都府笠置町は11日、昨年11月に実施した町発注の建設工事2件の指名競争入札で、最低制限価格の設定にミスがあり、落札決定を取り消したと発表した。

 町建設産業課によると、同町笠置の塚本橋の橋りょう維持修繕工事(予定価格1990万2千円)で、最低制限価格を正しい値より誤って高く算出し、入札参加業者6者のうち5者が同価格未満で失格となった。町道「根台1号線」での交通安全対策工事(同690万9千円)では、逆に最低制限価格を低く算出し、本来は失格となる業者を落札者として決定した。

 算出に使うパソコンのソフトの設定誤りや職員の認識ミスが原因といい、参加業者の指摘で判明した。町は2016年に最低制限価格制度を導入し、これまでに指名競争入札40~50件で同価格を誤っていた恐れがあるという。同課は「参加業者には多大な迷惑をおかけし、深くおわびする。再発防止に努める」としている。

© 株式会社京都新聞社