北海道は11日、2023年9~12月の道内の秋サケ漁獲数が速報値で約1921万8千匹だったと明らかにした。22年の約2939万9千匹から34.6%減。道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場によると、漁獲の中心となる「4年魚」が放流された20年春の海水温が高く、稚魚が成長しなかったことが影響したとみられる。
北海道の周辺の海を五つに分けた全てで漁獲数が減った。特に、えりも以西で77.5%減、日本海で71.1%減と大きく落ち込んだ。23年は南、西側の海域で海水温の上昇が顕著で、回帰が進まなかったことが要因となった可能性がある。