宮城県で渡り鳥調査 暖冬で既に北帰行の兆し

渡り鳥の生息調査が、宮城県で一斉に行われました。暖冬で既に北帰行の兆しが見られています。

伊豆沼では夜明けとともに調査が行われ、県の職員などが双眼鏡を使ってガンやハクチョウを数えました。

調査の結果、県全体ではガンが19万8000羽余り、ハクチョウは1万4000羽余りで、前年より2割から3割ほど少なくなっています。

渡り鳥全体の数も約25万3000羽と前年より3割少なくなっていて、県は暖冬の影響で宮城県より北で越冬する群れが多いことに加え、既に北帰行が始まっている可能性があるとしています。

県伊豆沼・内沼環境保全財団嶋田哲郎研究室長「ここから北の中継地で寝ぐらも取れるし餌も取れますので、北へ渡っていける条件が揃っているということです」

本格的な北帰行は例年2月上旬から始まりますが、財団では1カ月ほど早まると見ています。

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