社民・福島瑞穂党首 政治家の能登半島地震被災地入り賛否に「行くか行かないかは個々の判断」自身は自粛

社民党の福島瑞穂党首(68)が10日、国会内での定例会見で、れいわ新選組の山本太郎代表(49)が能登半島地震の被災地入りに賛否両論が巻き起こる状況に「被災地に行くか行かないかは、それぞれの判断。個々の判断と思います」と述べた。

自民、公明、立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主の与野党6党は5日の党首会談で、救助活動などの妨げになるとして、所属国会議員による被災地視察を当面自粛することを申し合わせたが、山本氏は5日に石川県能登町入り。行動を称賛する声がある一方、自衛隊が用意した炊き出しのカレーを食べたことなどで批判を浴びた。

社民党は与野党6党の党首会談には加わらなかったが「とりわけ3連休の間は党首クラスの人は控えようということがあったので、私自身もそれは考えました」と自制。同党の石川県連と連絡を取り「自治体議員が這いずり回って本当に頑張っている。『今すぐは対応できない。党首が来てどこかに行くとかいうのは難しい』と言われたので遠慮した。(与野党6党の党首会談で)言われたからではなく、地元との関係です」と明かした。

福島氏は「国会でやれること。行政交渉だったり、いろんな提言だったり、そういうことをやっている」と強調。「もう少し落ち着いたら…落ち着くってなかなかないかもしれませんが、しっかり行きたいと考えております」と被災地に思いをはせた。

2011年の東日本大震災では、政党要件を持つすべての政党が官邸に呼ばれたと振り返り「社民党は与野党6党がやったところに呼ばれなかったので、ぜひ呼んでいただきたい。社民党も頑張りたい」と与野党〝一丸〟となっての支援を望んだ。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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