アイルランドの歌手 自然死だったことが判明 昨年7月に家で死去 検視官の調査終了

アイルランドの歌手シネイド・オコナーが、自然死で亡くなったことがわかった。昨年7月26日に56歳でロンドンに借りていた家で亡くなったシネイド、今回検視官が死因を明かしたかたちだ。

サザーク検視法廷の広報はExpress.co.ukにこう話す。「オコナー氏は自然死により死亡したことが確認されました。よって検視官は彼女の死に関する調査を終えています」

ちなみにシネイドが無反応の状態で発見された際、その死に関して不審なことはないとされていた。

今回の検視法廷の発表前には、息子の死による絶望からシネイドが亡くなった可能性を友人でプロデューサーのデヴィッド・ホームズが主張していたところだ。シネイドの息子シェーンは2022年1月、17歳の時にみずから命を断っている。

当時シネイドの最後のアルバム『ノー・ベテラン・ダイズ・アローン』で5年に渡り一緒に仕事をしていたデヴィッドはアイルランド放送協会(RTE)によるドキュメンタリー『シネイド』の中でこう話している。「シネイドは信じられないほどの回復力を持って生き続けた人間だったが、私は人間が傷心により死ぬことがあり得ると強く信じている」

北アイルランド、ベルファスト出身のデヴィッドは、2018年にダブリンのナショナル・コンサート・ホールで開かれたシェイン・マガウアンの60歳の誕生日を祝うイベントでのシネイドとの出会いについてこう振り返ってもいた。「楽屋でのことだった。私は立ち止まり、『デヴィッド・ホームズと言います。私や私がしている仕事に関してあなたは多分全く知らないでしょうが、あなたと癒しに関するアルバムを一緒に作りたいと思っています』ってね」「当時シネイドはいい状態じゃなかった。メンタルヘルスの問題を抱えていることは皆知っていた」「私も自分を癒す必要があった。自分自身もそれを経験していたところで、特定の曲や音楽作品がもたらす効果は素晴らしいものだった」

シネイドの浮き沈みの人生を捉えた同ドキュメンタリーは8日に放送され、アイルランドのシンガーソングライター、クリスティ・ムーア(78)も登場、その死は「多大な喪失」と惜しんでいた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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