【全国都道府県対抗女子駅伝2024】“区間賞率100%” 長崎県代表・廣中璃梨佳の凄さとは

14日に京都市で開催される第42回全国都道府県対抗女子駅伝。兵庫県代表として走る女子1000m・1500m・3000m・5000m日本記録保持者・田中希実や昨年衝撃の17人抜きを披露した岡山県代表ドルーリー朱瑛里など、エントリー選手はまさに日本の女子陸上界のオールスターそのもの。冬の京都での熱戦に注目が集まる。

ここでは、過去に出場した全国都道府県対抗女子駅伝すべてで区間賞の長崎県代表・廣中璃梨佳にスポットを当てる。

◆【全国都道府県対抗女子駅伝2024】「最速女王の競演」ドルーリー朱瑛里、田中希実らエントリー予想・展望・放送etc.

成長を続ける「和製ポーラ・ラドクリフ」

廣中璃梨佳の名前が全国に知れ渡ったのは、2016年の第34回全国都道府県対抗女子駅伝。当時中学3年生だった廣中は、3区で見事に区間賞を獲得した。164㎝の身長から繰り出される雄大なストライド、力強い腕の振りからついた異名は「和製ポーラ・ラドクリフ」。世界陸上金メダリストが比較対象となった時点でその凄さが際立つだろう。

その後も強さと速さを滞りなく成長させ、東京五輪では5000m・10000mで日の丸を背負い出場。5000mでは9位と惜しくも入賞を逃したものの、実に16年ぶりとなる日本記録更新(14分52秒84)。後日行われた10000mでは7位入賞をはたし、日本人選手として25年ぶりの快挙を達成した。

陸上ファン垂涎の対決実現も……

圧巻のパフォーマンスは駅伝でも発揮される。全国都道府県対抗女子駅伝はこれまで6度の出場があるが、なんとすべての年で区間賞を獲得。驚異の“区間賞率100%”を誇っているのだ。2019・20年とスターターとしてチームを勢いづける役割を担った1区、22年にアンカーとしてゴールテープを切った9区いずれかのエントリー予想。女子10000m・ハーフマラソンの日本記録保持者である新谷仁美との対決となれば、2022年のクイーンズ駅伝で実現した熾烈なデッドヒートの再現も期待できそうだ。

7度目の全国都道府県対抗女子駅伝に挑む廣中璃梨佳。“無敗の女王”が再び、冬の京都を駆け抜ける。

なお、長崎県代表の出場登録選手一覧は以下のとおり。

森 智香子(積水化学)
光恒 悠里(十八親和銀行)
廣中 璃梨佳(JP日本郵政グループ)
北原 芽依(十八親和銀行)
藤丸 結(十八親和銀行)
蔦野 萌々香(大東文化大)
大村 英美(長崎女高)
森田 そよ香(諫早高)
髙瀬 詩織(諫早高)
糸瀬 陽菜(諫早高)
宮本 さくら(西諫早中)
安永 佳世(鳴北中)
中村 心美(郡中)

全国都道府県対抗女子駅伝は9区間合計42・195キロ。たけびしスタジアム京都がスタート・フィニッシュ地点だ。号砲は12:30予定。

◆【全国都道府県対抗女子駅伝2024】「この大会、凄いね」前年17人抜きドルーリー朱瑛里、田中希実などエントリー

◆箱根出場者48人が安芸路で対決、1区が最多の9人 ひろしま男子駅伝(都道府県対抗男子駅伝)出場者発表

(M.Tahara)

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