被災の「輪島朝市」支援へ 三浦・三崎朝市が14日に募金活動「仲間の力になれば」

「輪島朝市の復興の力になりたい」と、手作りの募金箱を持つ立川理事長=9日、三浦市三崎

 能登半島地震で大火災が発生した石川県輪島市の観光地「輪島朝市」を支援するため、神奈川県三浦市の三崎朝市協同組合(立川哲夫理事長)が、今年初となる14日の朝市で募金活動を行う。全国朝市サミット協議会の仲間として、「少しでも力になれば」と準備を進めている。

 輪島、三崎の両朝市は2000年に発足した同協議会のメンバー。マグロ問屋を営む立川理事長は16年に輪島市で開かれた「全国朝市サミット」に参加し、朝市会場で現地の人たちと交流を深めた。

 輪島朝市は平安時代から続き、日本三大朝市の一つに数えられる。立川理事長は「大勢の出店が並び、特に年配の女性たちが元気で活気にあふれていた。土産にも気を使ってもらったのが忘れられない」と振り返る。

 その思い出の地は火災に見舞われ、がれきが積もる無残な姿になってしまった。「言葉が出なかった。同じ仲間として応援したい」。すぐに14日の初市での募金活動を決めた。

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