宇都宮拘置支所で男性被告が死亡 タオルで首つり自殺か 喜連川社会復帰促進センター発表

 喜連川社会復帰促進センターは11日、収容中だった40代の被告の男が10日に首をつった状態で見つかり、死亡したと発表した。自殺を図ったとみられる。

 同センターによると、10日午前10時50分ごろ、同センター内の宇都宮拘置支所単独室で、男が首をつっているのを巡回中の刑務官が発見した。男は救急搬送されたが、間もなく死亡が確認された。

 男は長さ86センチ、幅32センチのタオル2枚を結んで1本のひも状にし、居室の窓の外側にある鉄格子の最上部に通して輪を作っていた。遺書などは見つかっていない。

 同9時40分ごろに刑務官が巡回した際には居室内で座り、落ち着いた様子だったという。日中は同センター内で職員の出入りがあるとして、巡回間隔が定められていない。

 管理体制について担当者は「問題があったとは思っていない。調査して問題が確認されれば厳正に対処する」とした。岩崎裕之(いわさきひろゆき)センター長は「被収容者が亡くなったことは誠に遺憾。今後とも被収容者の動静視察や心情把握をさらに徹底し再発防止に努める」とコメントした。

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