呑吐ダムと大川瀬ダム、少雨で取水制限の恐れ 神戸や東播磨、淡路島に影響も 2011年以来

少雨で貯水率が低下している呑吐ダム=11日午前、三木市志染町三津田(加古川水系広域農業水利施設総合管理所提供)

 兵庫県企業庁水道課は11日、少雨の影響で、加古川水系の呑吐(どんど)ダム(三木市志染町)、大川瀬ダム(三田市大川瀬)の合計貯水率が9日時点で約32%に低下しており、30%を下回った時点で取水制限を行うと発表した。制限率は上水道用水で10%。両ダムで取水制限が実施されれば、2011年2月以来となる。

 9日午前9時現在の貯水率は呑吐ダムが28.0%(平年67.1%)、大川瀬ダムが41.4%(同62.7%)で、合計貯水率は32.2%(同65.7%)。

 両ダムから受水している地域は、神戸、明石、三木、加古川市、淡路島の3市(淡路、洲本、南あわじ市)と播磨、稲美町。

 関連市町や県企業庁、ダムを管理する近畿農政局でつくる加古川水系広域農業水利施設渇水調整協議会が昨年末に協議し、取水制限の方針を決めていた。(金 慶順)

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