【早出し】ヘリ3機、整然と 陸自第6飛行隊、村山地方上空で訓練

奥羽山脈を望みながら編隊飛行を繰り広げた第6飛行隊の訓練

 陸上自衛隊第6師団第6飛行隊(東根市、隊長・石川良2等陸佐)の年始編隊飛行が11日、村山地方上空で行われた。ヘリコプター3機が整然と飛行し、今年の安全を祈願するとともに、フォーメーションを確認して有事に備えた。

 同隊は山形、宮城、福島の3県を管轄し、約70人が所属する。人員や物資の輸送などを行い、地上部隊を支援している。災害時は情報収集などを担い、昨年3月に福島県で発生した林野火災で消火活動のために出動した。

 訓練には隊員15人が参加した。中型ヘリUH-1Jに乗り込み、山形空港に隣接する東根市の神町飛行場を離陸した。3機が約20メートル間隔で三角形をつくり、上空500メートルを時速約200キロで南下。月山や奥羽山脈、眼下に広がる最上川を望みながら山形市の山形自動車道山形ジャンクション(JCT)付近で折り返し、河北町の谷地八幡宮上空で1年間の安全を祈願した。14分間で35キロ区間のフライトを終え、同飛行場に着陸した。

 1日に発生した能登半島地震で本県沿岸部に津波警報が発令され、同隊は待機して情報収集に努めたという。石川隊長は「災害はいつどこで起きるか分からない。迅速に対応できるよう、体制を整えておく」と語った。

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