【鹿沼】正月の終わりを告げる伝統行事「春渡祭(おたりや)」が10日、今宮町の今宮神社で行われた。炎が立ち上る中、参拝客らは無病息災や火よけを祈った。
境内で午後2時から行われた古札焼納祭には同神社の神職や氏子総代ら約30人が参列。火の神に祝詞を奏上し、お札などの山に着火した。同神社以外のお守りやしめ縄、だるまなどの縁起物は有料で受け付け、次々と炎に投下していった。
境内東側の神楽殿では太々神楽も奉納され、太鼓や笛の音色が鳴り響いた。境内や参道には30ほどの出店も並び、多くの参拝客でにぎわった。
交通安全祈願のお守りを受け直した茨城県古河市尾崎、パート従業員塚原洋子(つかはらようこ)さん(73)は「にぎやかですね。年明けから暗いニュースが多いので、晴れやかな年になればいい」と話した。