宇都宮の初市、大にぎわい 露店300軒、歩行者天国に

縁起物を求める買い物客らでにぎわった初市=11日午後5時20分、宇都宮市大通り5丁目

 新春恒例の宇都宮の初市が11日、宇都宮市中心部の上河原通りで開かれ、だるまや黄ぶなといった縁起物を買い求める人らで夜までにぎわった。

 江戸初期の1635年から続く露天市。足利銀行宇都宮中央支店前から旧篠原家住宅前までの約400メートルが歩行者天国となり、縁起物や食べ物を扱う露店約300軒が並んだ。出店数は新型コロナウイルス禍前の水準に戻ったという。

 露店には大小のだるまが積まれ、大きなものが売れると威勢よく手締めをして景気付け。宇都宮の郷土玩具の黄ぶなを買い求め、この1年の無病息災を願う人もいた。

 友人と小さなだるまを買った同市鐺山(こてやま)町、専門学校1年福田麒璃亜(ふくだきりあ)さん(19)は「災害や事故もなく安全な1年になってほしい」と話し、50年以上毎年だるまを買っているという同市川田町、自営業坂本昭夫(さかもとあきお)さん(75)は「健康が一番」と笑顔を見せていた。

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