画家としても活躍、八代亜紀さんしのぶ 富山県砺波市の四季彩館、油彩画や色紙展示

八代さんの絵画やサインなどを紹介した展示

 歌手、八代亜紀さんの死去を受け、富山県砺波市のチューリップ四季彩館は11日、画家としても活躍した八代さんの作品展示を始めた。八代さんは2011年に同館の開館15周年を記念して絵画展を開催。当時の写真や砺波チューリップ公園を題材にした油彩画などを並べ、砺波と縁があった「演歌の女王」をしのんでいる。21日まで。

 数々のヒット曲を残した八代さんは、画家としての評価も高かった。2011年にはチューリップ四季彩館で記念企画展「八代亜紀 絵画展」を開き、幼い頃の自画像や、自らが歌う姿を描いた作品など100点を展示。この時、砺波チューリップ公園を題材にした油彩画も描いた。会期中は1万人を超える来場者があり、サイン会では多くのファンと交流した。

 記念企画展以降も、砺波チューリップ公園を題材にした油彩画を常設展示してきた。今回は追悼の意を込め、有料スペースに飾っていたこの油彩画を、無料で見られる同館入り口横のウインドー内に移動。このほか、サイン会当時の写真や色紙、ポスターを並べた。八代さんの上品さをイメージして白、黄、紫色のチューリップ約600本も添えた。

 11年の記念企画展を担当した三上亜紀代主査は「スタッフに気遣いをしてくれるなど、とても優しい方だった。絵を見て、八代さんをしのんでほしい」と話した。

八代さんが砺波チューリップ公園を描いた作品

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