岩手・北上の鬼の館、モニュメント刷新へ 市民らが制作に参加

エントランスホールにあるモニュメント

 岩手県北上市和賀町岩崎の市立鬼の館(小田島孝館長)を象徴する巨大な鬼のモニュメントをリニューアルする事業が始動した。6月に迎える開館30周年の記念事業で、同市立花の市立利根山光人記念美術館(渋谷洋祐館長)と連携。市民らが制作に携わる。同市ゆかりの美術家の作品や地元の多彩な文化を発信し、地域を盛り上げる機会にする。

 モニュメントは鬼の館エントランスホールにあり、鬼剣舞の大型面の両脇を黒沢尻北高美術部が2007年に制作した多種多様な面が彩っている。高さは約3メートル。劣化した両脇の面を替え、6月1日の記念式典でお披露目する計画だ。

 新たに展示するのは、同市ゆかりの美術家・造形作家岩間正男さん(1926~2013年)が手がけた鳥形の作品や旧市民会館に飾られた鋳鉄製の鬼面を基にした造形物200個。8日は地元の小学生とその保護者ら約20人が鬼の館に集い、色塗りに取り組んだ。

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