"脱炭素社会"を目指す先行地域に選ばれた「日光市」 奥日光の子どもたちが環境保全を学ぶ

 国から脱炭素社会を目指す先行地域に選ばれた日光市で11日、子どもなどを対象にした環境保全のワークショップが開かれました。

 このワークショップは、2050年の脱炭素社会の実現に向けて取り組みを進める日光市が子どもたちに奥日光の未来を考えてもらおうと、初めて開いたものです。奥日光にある中宮祠小中学校で行われ児童と生徒合わせて10人が参加しました。

 はじめに、東京都市大学教授で環境学博士の杉浦正吾さんが脱炭素についての授業を行い、「奥日光の良いところを大切にして地球温暖化対策も行いながら世界の人に来てもらえる最高の場所にしよう」と呼びかけました。

 続いて、地元ネイチャーガイドの金谷武尊さんを講師に日光市内で駆除されたシカの皮を使ってキーホルダーを作るクラフト体験が行われました。

 金谷さんによりますと、日光市内では1年間で約5000頭のシカが森林を保護するために駆除されていますが、そのほとんどが廃棄されているということです。子どもたちは体験を通して自然の恵みを無駄にしないことを学んでいました。

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