「早く笑顔になれますように」 能登地震被災地支援で黒磯中生徒がメッセージ パン缶詰に思いつづる

被災地へ送るパンの缶詰に励ましのメッセージを記入した黒磯中の生徒

 能登半島地震の被災地支援のため、長期保存が可能なパンの缶詰を送る活動を行っている栃木県那須塩原市東小屋のパン製造販売「パン・アキモト」は11日、黒磯中と協力し、13日に送る缶詰の一部約450缶のラベルに被災者への励ましのメッセージをしたためた。秋元信彦(あきもとのぶひこ)社長(44)は「食料と一緒に被災地を応援する思いを届けたい」と願っている。

 同社は20年ほど前から被災地にパンの缶詰を届ける活動を実施。今回は今月2日から市などと協力して富山、石川両県への缶詰の発送を開始し、11日までに計5便約7千缶を送った。13日に新たに約1千缶を送ることが決定したことを受け、秋元社長は昨年度にPTA会長を務めていた黒磯中にメッセージの記入を依頼した。

 11日は2年生約70人が参加。「栃木から応援しています」「早く笑顔になれますように」などのほか、かわいらしいイラストや好きなアーティストの歌詞を書き入れる生徒もいた。12日は1、3年生もメッセージを書く。

 鈴木美未(すずきみみ)さん(14)は「毎日大変だと思うが、みんなで励まし合って乗り切ってほしい」、川嶋絆咲(かわしまきさき)さん(14)は「缶詰を手に取った人が少しでも元気になってもらえたら」と話していた。同社は今後、近隣の小中学校にも協力を呼びかけていくという。

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