中尊寺金色堂の国宝、東京へ 23日から国立博物館で特別展

建立900年を記念した東京国立博物館特別展に合わせ、仏像の安置位置を変更した金色堂=11日、平泉町・中尊寺

 平泉町の中尊寺(奥山元照貫首)は、金色堂の中央壇に安置する国宝11体を堂外に搬出した。東京・上野の東京国立博物館で23日から開かれる特別展でお披露目するためで、代わりに西北壇の11体を中央壇に移した。

 新たな配置が11日、報道陣に公開された。特別展は金色堂建立900年に合わせた企画で、中央壇の国宝11体がそろって外部で公開されるのは初めて。

 堂内には中央、西北、西南の須弥壇(しゅみだん)がある。それぞれに奥州藤原氏三代の遺体と四代泰衡の首級が納められているとされ、三壇とも阿弥陀三尊像と持国天立像(じこくてんりゅうぞう)、増長天(ぞうちょうてん)立像、六つの地蔵菩薩(ぼさつ)立像の計11体の仏像が安置されている。

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