「アンダーで回らないと」 松山英樹はショット好調も“悔しい”バーディ締め

2年ぶりの大会制覇へ巻き返せるか(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 初日(11日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

午前8時と早朝のスタートだった10番、松山英樹はいきなりウェッジショットを1m強に絡めるチャンスメークからバーディ発進した。続く11番(パー3)もアイアンで2m強につけたが、このホールをパー。12番では1Wショットが右に飛び、ラフを渡り歩いてボギーを喫した。

この日は悔しいバーディも(撮影/田辺安啓(JJ))

14番ではティショット、セカンドを立て続けに木に当てて、ラフからの3打目も手前のバンカーに落とすミス。バンカーからも寄せきれずにダブルボギーと重苦しい雰囲気が漂った。それでも、「(後半になるにつれて)良くなったんじゃないかな」と振り返るショットが徐々に安定。折り返して2番も強烈なフォローの風の中、残り160ydから距離感を合わせてバーディを奪った。

強風のハワイでバンカーも(撮影/田辺安啓(JJ))

最終9番(パー5)、残り154ydからセカンドショットを放つと、フィニッシュを決めたPWをクルクルと回した。納得の一打でバンカー越えとなる右ピンの根元に突き刺し、1.5mのビッグチャンスを作った後が悔しい。イーグルトライはカップの右ふちをなめるように抜けて2パットのバーディ。風が吹く中とはいえ、イーブンパー「70」でのスタートに物足りなさを口にする。

大会2勝目に挑む松山英樹(撮影/田辺安啓(JJ))

「風は強かったですけど、アンダーパーで回らないと置いていかれるだろうな、と。最後のパッティングもそうですけど、もうちょっと安定したゴルフができればなって感じです」。出だしの好フィーリングから、途中でつまずきながらショットの状態を戻していけたのは評価できる部分。ラウンドを通して安定させること、何より必死に作ったチャンスをしっかりものにしていくことが不可欠だ。

午後組のプレーとなる2日目へ、「しっかり伸ばしていければ」とうなずいた。2年ぶりの大会制覇へ望みを広げていきたい。(ハワイ州ホノルル/亀山泰宏)

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