角田涼太朗も?海外でプレーした「筑波大学出身の6選手」

横浜F・マリノスでプレーしているDF角田涼太朗が、イングランド2部のカーディフ・シティへと移籍する可能性が高まっているという。また、ビザ取得の関係もあってかベルギー1部のコルトライクに貸し出される予定だそう。

角田涼太朗といえば、筑波大学で3年間を過ごした文武両道の選手で、退部して横浜F・マリノスに加入したという経歴を持つことで知られる。

そこで今回は「筑波大学を経験して海外に進出した6名の選手」を特集する。

風間八宏

所属した海外のクラブ:レヴァークーゼンB、レムシャイト、アイントラハト・ブラウンシュヴァイク

生年月日: 1961年10月16日

現在は南葛SCで監督を務めている風間八宏氏。解説者や指導者として長く活躍した彼は、清水商業高校から1980年に筑波大学へと進み、日本リーグを経験せずにヨーロッパへと渡ったという経験を持っている選手だった。

学生時代から日本代表としてプレーし、1984年からバイヤー・レヴァークーゼンのBチームを皮切りにレムシャイト、アイントラハト・ブラウンシュヴァイクに所属。1989年にマツダSCに加入するまで5年間をヨーロッパで過ごした。

また、サンフレッチェ広島を1995年に退団した後も再びドイツに渡り、1年のみであるが古巣のレムシャイトに所属したことも。

藤田俊哉

所属した海外のクラブ:ユトレヒト

生年月日:1971年10月4日

風間八宏と同じように清水商業高校から筑波大学に進んだ藤田俊哉。学生時代から天才選手として名を馳せ、卒業後はジュビロ磐田に加入した。そこで中山雅史や名波浩らとともにチームの黄金期を作り上げ、「ゴールを奪えるミッドフィルダー」として独特の存在感を放った。

そして2003年には当時31歳という年齢ながらもオランダ・エールディヴィジのユトレヒトへと期限付き移籍。欧州に初挑戦ながらも14試合に出場するなど一定の活躍を見せたものの、半年間でジュビロ磐田へと復帰することになった。

なお引退後はVVVフェンローでコーチを務めたり、リーズ・ユナイテッドでフロント業務に関わったり、JFAの欧州駐在強化部員に就任したりしていたが、2022年から帰国してジュビロ磐田のスポーツダイレクターを務めている。

平山相太

所属した海外のクラブ:ヘラクレス・アルメロ

生年月日:1985年6月6日

国見高校時代には「年代でナンバーワンのストライカー」と評価された190cmのハイタワー。学生で飛び級の代表に選ばれた逸材は、Jリーグからの注目もありながらも筑波大学への進学を決断した。

しかし在学中にフェイエノールトへの練習参加を経てヘラクレス・アルメロと契約。正式にエールディヴィジでプロ選手となり、2005-06シーズンはいきなり8ゴールを決めるなど活躍を見せた。

その後筑波大学を退学することを決断したものの、ヘラクレスでの出場機会が失われたこともあって2006年にFC東京へと移籍。逆輸入の形でJリーガーとなった。現在は仙台大学サッカー部の監督。

谷口彰悟

所属した海外のクラブ:アル・ラーヤン

生年月日:1991年7月15日

熊本県の強豪である大津高校を卒業して筑波大学に加入した谷口彰悟。キャプテンとしてチームを引っ張り、ユニバーシアード大会では日本代表チームの優勝にも貢献。在学中に川崎フロンターレへと特別指定選手として加入した・

そしてJリーグでもルーキーイヤーからレギュラーとして出場を重ね、その端麗な容姿と安定したディフェンスで圧倒的な人気を獲得。国内組ながら2022年には日本代表で重要な存在になり、一昨年には31歳で初めてのワールドカップ出場を成し遂げた。

そして大会後にはカタールの古豪アル・ラーヤンへと移籍。初めての中東でもすぐに信頼を確保し、最下位に沈んでいたチームをなんとか残留へと導いた。

森下仁道

所属した海外のクラブ:FC MUZA、エブスア・ドワーフス、アクラ・グレート・オリンピックス

生年月日:1995年8月25日

アフリカで活動している岡山県出身のプロサッカー選手。筑波大学在学中にザンビアへ渡り、様々なクラブへの練習参加を経てプレミアリーグのFC MUZAと契約し、貴重な経験を積んだ。

その後2021年にはガーナへと挑戦し、エブスア・ドワーフスと契約。同国のプレミアリーグとしては初となる日本人選手となった(監督ではハーツ・オブ・オークの八橋健一氏が初)。

そして今年はアクラ・グレート・オリンピックスへと移籍しているが、8月に前十字靭帯を断裂する大怪我を負ったことを報告しており、今は日本で治療を受けているそう。

三笘薫

所属した海外のクラブ:ユニオン・サン・ジロワーズ、ブライトン

生年月日:1997年5月20日

青森山田→大学サッカーで飛躍した「最強の5人」

そして筑波大学出身のスター選手といえば外せない三笘薫。川崎フロンターレのユースからのトップ昇格を断り、自分に足りない部分を高めるために筑波大学へ進学したというのはあまりにも有名。

そして特別指定選手として川崎フロンターレへと復帰し、プロデビューからすぐにJリーグ屈指のウインガーとして名を馳せるようになった。2021年夏にはイングランド・プレミアリーグのブライトンへと完全移籍し、ビザ取得のために貸し出されたベルギーで大活躍を見せる。

そして2022年夏にブライトンへと加入し、半年後にはプレミアリーグでもレギュラーに定着。ワールドカップでの活躍もあって、世界でも屈指のアタッカーとして評価される存在になっている。

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