天皇に代わり伊勢神宮の天照大神に仕える「斎王」の制度があった時代の祭礼用の竈(かまど)など紹介 重要文化財も

三重県明和町(めいわちょう)の史跡、「斎宮(さいくう)跡」から出土した竈(かまど)などを紹介する展示会が、斎宮歴史博物館で開かれています。

この企画展は、「斎宮跡」から出土した、天皇に代わって伊勢神宮の天照大神(あまてらすおおみかみ)に仕える斎王(さいおう)の制度があった時代に使われていた竈など、様々な器を紹介しています。

竈は火を扱うことから、古代中国では畏れられる神と信じられていて、こうした信仰が奈良時代に日本に伝わったと言われ、その後、土器の竈などが「竈神(かまどがみ)」として祭りなどで重要視されてきました。

今回展示されている「竈」や蒸すためなどの「甑(こしき)」、それに「甕(かめ)」などの器は、斎宮での祭りなどで飾られたものとされ、「重要文化財」にも指定されています。企画展「ミニ竈と竈神」は、3月17日まで開かれています。

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