名チャリティ・ソング「ウィ・アー・ザ・ワールド」制作舞台裏を振り返るNetflixドキュメンタリー配信決定

ポップ・スターのライオネル・リッチー、故マイケル・ジャクソン、ダイアナ・ロス、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディランなどが結集したUSA・フォー・アフリカは、世界で最も収益性の高いチャリティ・ソング「ウィ・アー・ザ・ワールド」を1985年に発表した。しかし、現地時間2024年1月9日に予告編が公開されたNetflixのドキュメンタリー『ポップスが最高に輝いた夜』では、この曲がギリギリまで実現しなかったかもしれない舞台裏が明かされている。

リッチーは予告編で、「ある世代の最も偉大なアーティストたちが、いくばくかの命を救うために集まりました。ですがこれを成功させるには一晩しかありませんでした。(故)ハリー・ベラフォンテから電話がかかってきて、アフリカの飢饉救済のために何か曲を作りたいと言うんです。要するに、“君が必要だ”と言ってきたんですね」と回想している。

クインシー・ジョーンズ、シンディ・ローパー、そして何人かのミュージシャンが小さなスタジオで窮屈そうに一緒にいるアーカイブ映像の合間に、リッチーはこの曲の実際の歌詞はスティーヴィー・ワンダーがプロジェクトに参加するまでまとまらなかったと説明した。「マイケル(・ジャクソン)と一緒に家で曲を書いたんです。彼は全てのパートを鼻歌で歌い、何層にも何層にもテープが重ねられていました。スティーヴィーから電話はかかってこないし、レコーディングは2、3日後でした。(その時点で)私たちは、ぶつぶつ言っている言葉のないテンプレートが手元にあり、さあどうする?(という状況だった。)世界に向けて話すわけですから、話し合いで解決するしかありませんでした」と彼は振り返っている。

このドキュメンタリーは、1985年1月25日に集まった46人のオールスター・ミュージシャンのグループを追ったもので、「“自分たちのエゴを入り口で預け”、アフリカの飢餓救済のために、世界のポップ・カルチャーの歴史を変えることになる曲をレコーディングした」と同作の公式紹介文に記載されている。『ポップスが最高に輝いた夜』では、この曲の企画と作曲の過程、そしてレコーディングが行われたヘンソン・スタジオの未公開映像が含まれている。

リッチーのインタビューに加え、このドキュメンタリーではスプリングスティーン、ローパー、スモーキー・ロビンソン、ケニー・ロギンス、ディオンヌ・ワーウィック、そしてヒューイ・ルイスが、歴史的な一夜を思い出しながらそれぞれの視点で当時の様子を語っている。『ポップスが最高に輝いた夜』は【サンダンス映画祭】で1月19日にプレミア上映され、Netflixでは1月29日から配信される。

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