有望株ブッシュを獲得したカブス ベリンジャーとの再契約は消滅か

静かなオフシーズンを過ごしていたカブスだが、今永昇太との4年契約のあと、戦力補強への動きを本格化させている。日本時間1月12日にはドジャースとのトレードで強打の有望株マイケル・ブッシュと救援右腕イェンシー・アルモンテを獲得。米メディア「ジ・アスレチック」のサハデブ・シャルマ記者によると、ブッシュはカブスの正一塁手候補としてスプリング・トレーニングを迎える予定だという。ブッシュ獲得により、コディ・ベリンジャーと再契約する可能性は低くなったとみられる。

ベリンジャーはカブスに加入した昨季、センターと一塁を兼任しながら130試合に出場し、打率.307、26本塁打、97打点、20盗塁、OPS.881の好成績をマーク。しかし、カブスには全プロスペクトのなかで最高級の守備力を持つピート・クロウ=アームストロングがおり、早ければ今季から正中堅手として起用される可能性がある。そのため、カブスがベリンジャーと再契約を結ぶ場合は、クロウ=アームストロングの出場機会を奪ってしまうセンターではなく、一塁での起用が中心になるのではないかと予想されていた。

ところが、その一塁には昨季マイナーAAA級のパシフィックコースト・リーグでMVPに輝いたブッシュが加入。一塁ブッシュ、左翼イアン・ハップ、中堅クロウ=アームストロング、右翼・鈴木誠也とベリンジャーが守れるポジションはすべて埋まってしまったことになる。カブスにはクロウ=アームストロングをトレードして弱点の三塁や投手陣を補強するという選択肢もあるが、トップ・プロスペクトを放出したうえで、わざわざリスクの高いベリンジャーと再契約するようなことはしないだろう。

カブスは一塁手補強として、ベリンジャーまたはリース・ホスキンスの獲得を検討していたとみられるが、ブッシュを手に入れたことでおそらく大物一塁手の獲得レースからは撤退することになるだろう。MLB公式サイトは「三塁手のマット・チャップマン、先発左腕のジョーダン・モンゴメリー、救援左腕のジョシュ・ヘイダーという大物3人の獲得に向けてリソースを集中させることになるかもしれない」と伝えている。

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