「第九」プロと市民が共演 那覇市文化協会の公演 10年かけて千人へ

 第32回あけもどろ総合文化祭「第九」コンサートが7日、那覇文化芸術劇場なはーとであった。プログラムは声楽、ピアノ、吹奏楽、オーケストラの4ステージで構成。オーケストラでは、県内外で活動する演奏家と市民がベートーベン作曲「交響曲第九番ニ短調作品125(合唱付き)」を高らかに演奏した。主催は那覇市文化協会と同声楽部会。

 「第九」の合唱を担った声楽部会(アイランド合唱団)は15~90歳の91人で構成された。今後10年をかけて千人の「第九」を目指すという。指揮は石崎真弥奈。コンサートマスターは岡田光樹。ソリストは山本令子(ソプラノ)、本間千晶(アルト)、宮里直樹(テノール)、増原英也(バリトン)。

 声楽では「第九」のソリストらが沖縄の歌曲やカンツォーネを歌った。ピアノでは小杉祐一の独奏と、渡久山正人と鈴木翔太の連弾があった。吹奏楽の指揮は津堅直弘が担当した。

 合唱団は来年1月5日の「第九」コンサートに向け、参加者を募っている。問い合わせは電話098(867)0924。(学芸部・真栄里泰球)

第32回あけもどろ総合文化祭の一環で開かれた「第九」コンサート=那覇文化芸術劇場なはーと

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