谷口信輝がK-One Racing Teamから2024年のTGR GR86/BRZ Cupに復帰! 王座獲得を目指す

 1月12日、千葉県の幕張メッセで開催されている東京オートサロン2024のK-Oneブースで、2024年に谷口信輝がK-One Racing TeamからTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupに復帰することが明らかにされた。谷口は前身の86/BRZ Raceで4回のチャンピオンを獲得しており、1年ぶりの復帰はシリーズを大いに盛り上げることになりそうだ。

 スーパーGT GT300クラスでの三度のチャンピオン、スーパー耐久の6回のチャンピオン、D1グランプリのチャンピオンなど数多くのタイトルを獲得している谷口は、2013年にTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの前身である86/BRZ Raceに参戦を開始。2014年に初めてのチャンピオンを獲得すると、2015年には連覇を達成。2018年、2019年にはふたたび連覇を成し遂げ、シリーズ最多の4回のチャンピオンを獲得している。

 そんな谷口は、2023年は「お休み」となりシリーズに参戦していなかったが、2022年以来となるプロフェッショナルシリーズ参戦が決まった。チームは愛知県名古屋市の共栄タイヤサービスのレーシングチームであるK-One Racing Teamだ。

 1月12日に行われた東京オートサロンの会場では、2024年にはK-One Racing Teamから山本悠太/立久井和子組が全日本ラリー選手権のJN3クラスに参戦すること、そしてTGR GR86/BRZ Cupのプロフェッショナルシリーズに谷口、そして2023年に続き奥本隼士が参戦すること、クラブマンシリーズにお馴染みの黒岩唯一が参戦することが併せて発表された。K-One、そして愛知トヨタが谷口の参戦をバックアップする。

 ただ、4回のチャンピオンである谷口とはいえ、TGR GR86/BRZ Cupのプロフェッショナルシリーズは「簡単なシリーズじゃない」という。2023年もYoutubeやリザルトでシリーズはチェックしていたというが、「シフトワークのひとつで予選順位が8つ下がるとか、そのくらい」だとこのシリーズの厳しさを語った。

 また、「2023年を観ていても“オジサンのドライバーがぜんぜん活躍していない”」と谷口は語った。「僕が出たところで苦労するのは目に見えている」というが、そこは谷口信輝。「なるべく若手たちの“壁”となって、『オレを倒してみろ』とやっていきたい」と語った。

「出るからにはチャンピオン獲ります! 応援よろしくお願いします」と谷口は力強く語った。

 そして、ラジコン出身というユニークな経歴をもつ奥本は、2023年はFIA F4、スーパー耐久、そしてシーズン途中からはGR86/BRZ Cup挑戦と、ドライビングの幅を広げてきた。2024年はシリーズフル参戦となり、「今年はシリーズで参戦させていただきますし、もっと上位で戦いたいですし、谷口さんからもいろいろなことを学び、上位でシリーズを終えられるように頑張りたい」と意気込んだ。また、2024年も全日本ラリーに臨む山本は「3回目のディフェンディングチャンピオンを狙い、チャンスがあればWRCのラリージャパンにもぜひ出場したいと思います」と語った。

 谷口の加入で、K-One Racing Teamのさらなる盛り上がり、そしてTGR GR86/BRZ Cupの大きな盛り上がりに繋がっていきそうだ。

K-One Racing TeamからTGR GR86/BRZ Cupのプロフェッショナルシリーズに参戦する谷口信輝
K-One Racing TeamからTGR GR86/BRZ Cupのプロフェッショナルシリーズに参戦する谷口信輝
K-One Racing TeamからTGR GR86/BRZ Cupのプロフェッショナルシリーズに参戦する奥本隼士
K-One Racing Teamから全日本ラリー選手権のJN3クラスに参戦する山本悠太
K-One Racing TeamからTGR GR86/BRZ Cupのクラブマンシリーズに参戦する黒岩唯一

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