1月12日、千葉県の幕張メッセで開催されている東京オートサロン2024で、スーパーGT GT300クラスに参戦するTEAM UPGARAGEが2024年の参戦体制を発表した。2023に続きホンダNSX GT3を使用し、チームの大黒柱である小林崇志と、2023年にデビューした小出峻のコンビを継続する。
TEAM UPGARAGEは2015年からスーパーGTに参戦。2023年は小林と小出のコンビで第1戦岡山の荒れた展開を制し開幕優勝を飾ると、第5戦鈴鹿でもセーフティカーのタイミングを活かしシーズン2勝目。チャンピオン争いを展開した。さらに第6戦SUGOではトップチェッカーを受けるも、最低地上高違反のペナルティを受ける悔しい結果となりタイトル獲得とはならなかったものの、シーズン2勝という結果を残した。
そんなTEAM UPGARAGEの2024年の体制が1月12日、東京オートサロンの会場内のアップガレージブースで発表された。明るいチームだけに石田誠代表自らが登壇し、今季のドライバーとして紹介したのは小林と小出のふたりだ。小林はチームで7年目、小出は2年目を迎えることになった。車両は継続してホンダNSX GT3、そしてタイヤはヨコハマを履く。
「皆さんも僕が（ステージに）出てくることを予想していたと思います（笑）。昨年は0.6mm車高が足りなかったり、いろいろなことがあってチャンピオンを獲ることができなかったのですが、今年は最低で1勝、できれば3勝してチャンピオンを獲りたいと思います」と小林は意気込んだ。
また小出は「今年もTEAM UPGARAGEで走れることが決まり、嬉しく思っています。昨年はデビューイヤーで緊張していたのですが、そのなかで2勝を飾ることができました。本来なら3勝目を飾っていたのですが、0.6mm足りず叶えられなかったので、今年はその3勝目をしっかり獲りにいきたいですし、このメンバーなら本当に獲れると思っています」と2年目のタイトル獲得を誓った。
そしてドライバーふたりに次いで紹介されたのは、TEAM UPGARAGEのレースクイーンであるHONEYS。2024年も前年に続き阿比留あんなさん、前田星奈さんのふたりが紹介された。そして、サプライズの“3人目”として紹介されたのが、安田七奈さんだ。今季のHONEYSは3人体制となることが明かされた。
安田さんは2016〜18年にTEAM UPGARAGEのドリフトエンジェルスとして活躍していたが、ひさびさのチーム復帰で、それには理由があったという。「私ごとなのですが、2024年でレースクイーン活動10年目を迎えます。そして、10年目の今シーズンでレースクイーンを引退することにしました」と安田さん。
「最後の年にアップガレージで恩返ししたいという私のわがままを石田代表が許してくれたので、最後に10年分の恩返しをする一年にしたいと思います」
ドライバー、チーム、そしてレースクイーンまでが一体となる和気あいあいとした雰囲気がTEAM UPGARAGEの強みでもある。迎える2024年は、さまざまな思いとともにチャンピオンという目標に向けて、チーム一丸となって戦っていくはずだ。
