「ナチスを連想」でジャケ写取り下げた英ラッパー「意図ではない」と説明も「表現できなくなったら引退」

英ラッパー、DJのスケプタ(41)が、『ガス・ミー・アップ(ディリジェント)』のアートワークに関してコメントした。同新曲のジャケットには頭を剃った男性の集団の中で、1人の頭に「Gas Me Up」と書かれたタトゥーが見て取れる。

この写真に関して第2次世界大戦中、ナチスドイツがユダヤ人をガス室で虐殺したホロコーストを連想させるとして多くの批判が続出、スケプタがXにこう声明を発表している。「昨年4月に予告して以来、『ガス・ミー・アップ(ディリジェント)』のリリースを待っている状況だ。あのアートワークは俺のアルバムのために一生懸命作ったもので、1980年代に両親がイギリスに来た時の様子、スキンヘッド、フットボールカルチャーに関してだったが、多くの人から不快と捉えられた。それは俺たちの意図では全くなかった。よって俺はそれを取り下げ、今後は気を配るよう約束する」

その後スケプタは1990年代のスキンヘッド文化を捉えた写真を投稿、こう綴っている。「俺のシングルのアートワークが、こんなご時世に、文脈を無視し、不快と見なされた状況については理解できるが、もう1度言う。それは俺の意図じゃなかった」「しかし熟慮の末、もし俺のアートが取り締まられるのならば、誰もが知っていて愛するアーティストとしての俺は存続できなくなる気がした。自分のアートが表現できなくなったら俺は引退だ」「だから文脈を理解できるよう、俺たちのムードボードから、ニューアルバム『ナイフ・フォーク』に関して1980年代のイギリスの背景に関するいくつかの写真を投稿する」「『ガス・ミー・アップ(ディリジェント)』は予定通り1月26日にリリースする」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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