死者215人、関連死14人に 珠洲、津波で犠牲 能登半島地震

津波で流され積み重なった車=11日午後3時10分、珠洲市宝立町鵜飼

 石川県は12日、午前9時までの集計で能登半島地震による県内の死者が215人になったと発表した。能登町で新たに2人が確認され、いずれも避難生活や環境変化などから体調が悪化して亡くなった災害関連死とみられる。これとは別に輪島市は今までに亡くなった人のうち、4人が災害関連死だったと発表。県内の関連死は計14人となった。

 同日までに珠洲市で津波によって行方不明となっていたとみられる1人の死亡も確認された。今回の地震で津波による死者は初めてとなる。

 死亡者は珠洲市が98人、輪島市が83人、穴水町が20人、能登町が6人、七尾市が5人、志賀町が2人、羽咋市が1人。このうち災害関連死は珠洲市で6人、輪島市、能登町で各4人となる。

 12日午後2時時点の集計によると、能登半島地震の発生で連絡が取れていない県内の安否不明者は28人となった。同日午前の前回公表時から5人減った。輪島市22人、珠洲市5人、七尾市1人となった。

 内灘町の902戸、かほく市の698戸が住宅被害を受けたことも明らかとなった。輪島市と珠洲市では具体的な損傷の戸数は分かっていない。

地震による市町別死傷者数

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