【日経新春杯/追い切り診断】ハーツコンチェルトを上回る高評価 「時計面、本数ともに申し分なし」

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■サトノグランツ

【中間調整】昨年は京都新聞杯を勝利、神戸新聞杯はレコード勝ち。日本ダービー11着、菊花賞10着とクラシック本番で結果が出なかったあたりは残念だが、GIIを2勝は大威張りできる勲章だろう。

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菊花賞後はかなり疲れがあったようで有馬記念は見送り、日経新春杯から始動することに。ノーザンファームしがらきでの放牧を経て12月15日に栗東へ帰厩。17日の坂路15-15を皮切りに順調な調整が進んでいる。1週前追いは川田騎手が騎乗。CW3頭併せを行い、直線では最優勢の手応えで左右2頭の間からグイッと抜け出した。

【最終追い切り】2週前、1週前とCW3頭併せを行い負荷は十二分。レース当週は疲れを残さないようポリトラックコースで馬なり調整となった。デビュー前の新馬をロックオンし、直線半ばまで後方で我慢。仕掛けられるとスッと切れて楽々併入とした。

【見解】12月24日の日曜追いをパスしているのが気にはなるが、その後は時計面、本数ともに申し分なく順調と見ていいだろう。最終追いを負荷の少ないポリトラックコースで行えたことも、順調さの証と言える。大型馬だが気のいいタイプで過去の重賞2勝はいずれも休み明け。能力全開に期待していい。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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