国際チャーター便発着場、神戸空港駅に近く便利に 市が整備計画改定案公表 歩行者デッキ接続も構想

神戸空港で国際チャーター便の発着場となるサブターミナルの配置案。当初計画よりも駅などに近づける(神戸市提供)

 神戸市は10日、神戸空港で2025年春に解禁される国際チャーター便の発着場となるサブターミナルの整備基本計画改定案を公表し、パブリックコメント(意見公募)を始めた。当初案よりも旅客ターミナルやポートライナー神戸空港駅に近い配置に変更し、将来的には歩行者デッキで接続する構想を描く。

 昨年5月に市が公表した整備概要では、サブターミナルは旅客ターミナル(4階建て、延べ床面積約1万7千平方メートル)の西約500メートル地点に新設を検討していた。計画改定案では、ターミナル間の距離を約300メートルに短縮し、利用客が移動しやすくする。

 大阪・関西万博が開幕する25年春の整備完了を目指す。歩行者デッキの整備はその後になる見通しで、当面は無料のシャトルバス運行を想定している。

 サブターミナルは2階建てで、1階に国際線と国内線の出発・到着ロビーと保安検査場、CIQ(税関、出入国管理、検疫)エリアなどを配置する。利用が拡大すれば改築が必要になることを踏まえて、改定案では延べ床面積を約1700平方メートル広げて約1万8700平方メートルとした。

 国際チャーター便の解禁に伴い、神戸空港では国内線の発着回数が1日80回から120回に拡大される。30年前後の就航を見込む国際定期便のターミナルは、市が別途新設する方針。

 意見公募は2月8日まで。市のホームページや郵送などで提出できる。 (金 旻革)

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