能登半島地震での救助活動 千葉県警隊員ら「瓦礫の下に生存者いる」

能登半島地震での救助活動 千葉県警隊員ら「瓦礫の下に生存者いる」

 石川県で最大震度7を観測した能登半島地震を受け、被災地で救助活動にあたった千葉県警の派遣隊員らが1月12日、「必ず瓦礫の下に生存者はいる」という信念で活動に当たったと明かしました。

 千葉県警は、石川県公安委員会の要請を受け、1月1日の発災直後からこれまでに機動隊員ら合わせて約80人を甚大な被害があった珠洲市などに送りました。

 このうちの6人が12日、県警本部で会見を開き、現地の様子について語りました。

 それによりますと、現地は道路が寸断され、歩いて3時間かけて移動したことなどを説明したうえで、救助活動について次のように明かしました。

警備部第三機動隊 特別救助班長 春日野佑樹 警部補
「現地は大半の家屋が倒壊しているような極めて酷い状況。家族が悲痛な表情で見守る中、必ずこの瓦礫の下に生存者はいるという信念をもって活動していた」

 県警の派遣隊員らは1月5日までに倒壊した家屋などから男女合わせて8人を救助しましたが、このうち2人は心肺停止でした。

 ただ、発災から3日目の3日午前10時ごろ、歩いて移動していた隊員が、地域住民からの助けを聞き、半壊した家屋から足の不自由な80代の男性を救出し、男性は無事だったということです。

 県警は13日にも、約70人を石川県に派遣する予定です。

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