大間のマグロ漁師・竹内さん 被災の輪島市へ義援金200万円/20年来交流

野﨑町長(左)に義援金を渡す竹内さん

 青森県大間町のマグロ漁師・竹内正弘さん(72)が12日、能登半島地震で被災した石川県輪島市への義援金として町に200万円を納めた。2004年、マグロ漁場探査のため同県門前町(現輪島市)の鹿磯(かいそ)漁港に1カ月ほど寄港し、地元漁協の組合長らと交流。それ以来、何度か足を運んできた縁があるという。

 同日、町役場を訪れ、野﨑尚文町長に義援金が入った封筒を手渡した。東京・豊洲市場で5日に行われたマグロ初競りの売り上げの一部を充てたという。

 取材に対し、「自分にはこういうことぐらいしかできないが、お返しの意味。必要なことに使ってもらいたい」と語った竹内さん。「今季のマグロ漁が落ち着いてから(同市に)一度行きたいと思っている」とも話した。

 竹内さんは23年など過去7回、初競りで最高値を付けた「一番マグロ」に輝いている。今年の初競りにも約130~150キロのクロマグロを3本出荷していたという。

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