滋賀県教育委員会のアンケートフォームに設定ミス 回答者が個人情報閲覧できる状態に

滋賀県庁

 滋賀県教育委員会は12日、県内の小学4~6年生を対象に配布した情報誌「子ども版 教育しが」でアンケートフォームの設定に誤りがあり、6人分の回答や個人情報が、他の回答者から閲覧できる状態になっていたと発表した。

 同誌は、県教委が子どもの学びに役立つ情報発信を目的に初めて作成し、今月9日に各校を通じて配り始めた。誌面に文房具が当たるアンケートがあり、QRコードからアクセスして氏名や住所、一番よかった記事などの回答を送信すると、既に答えた人の記述内容が見られる状態になっていた。委託業者の設定ミスが原因で、閲覧できたのは回答者のみ(6人)だったという。

 同日午後2時半ごろ、回答者の保護者からの指摘で発覚し、フォームの設定を修正。対象の6人には電話や書面で謝罪したという。

 県教委教育総務課は年度内に第2号の発行を予定しており「今後も子どもの意見を取り入れるためにアンケートは行う。設定や動作確認は複数人、複数回のチェックを徹底する」としている。

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