G7広島サミット 平和を願う高校生の新たな挑戦

広島市立舟入高校の3年生、出野日葵さんです。

2023年5月の「G7サミット」をきっかけに、平和公園に掛け替えのない場所ができました。

■出野さん「こちらがG7のリーダーの方々が植樹された木になります」

広島を訪れた各国の首脳らが植えた、被爆桜の2世の苗木です。

■出野さん「アメリカ大統領のバイデンさんにスコップを渡させていただきました。一生懸命自分の役割を果たそうと、本当に緊張しながら渡したのがすごく記憶に残っています」

高校の授業で取り組む平和活動との関わりで舞い込んだ「大役」でした。

■出野さん「この場所は自分にとって自分が新たな平和活動を始めていく場所。自分が何ができるかっていうことを再確認できる場所になるんじゃないかなと思っています」

新たな挑戦で、平和に貢献したい…。そんな思いを抱いた出野さんが、ドイツとイタリアを訪れたのは、2023年12月でした。G7各国に高校生や大学生を派遣し、現地の若者との議論や交流を図る広島県の企画です。

■出野さん「ドイツ・イタリアは、第二次世界大戦の敗戦国であると同時にホロコーストの歴史を持っていて、いつも広島の視点で見ていると見えないこともあったりするとは思うんですけど、どんどん自分の意見を深めていきたいと思うようになりました」

1月5日、各国を訪れた若者が集まりました。メンバーは、イギリスとフランス・アメリカとカナダ・そして出野さんが参加したドイツとイタリアの3コースの15人…。それぞれが、旅の成果を湯崎知事に報告しました。

■湯崎英彦知事「社会課題について今後もしっかり取り組んでいきたいということなので、若者たちに明るい未来を感じました」

■出野さん「こういう国際社会に若者としてでも関わっていけるのをすごく実感することができて、今後、若者だからこそできる方法を探しながら活動していきたいなと思っています」

世界を自らの目で見た若者たち…。それは、平和都市・ヒロシマの新たな歩みの第一歩になるかもしれません。

(2024年1月12日放送)

© 広島テレビ放送株式会社