【能登半島地震】倒壊した家の前に立つ男性「隣人が見つからない」 安否不明者の捜索続く 石川・輪島市 

被災した石川県輪島市では、安否不明者の捜索が行われています。

梅田航平記者(12日):「午前9時過ぎから、4日目の大規模捜索が始まりました。時折雨も降り、強い風がふく中の活動となっていて、捜索隊は焼け落ちた家を慎重にかき分けながら進めています」

12日午後2時現在、22人の安否不明者がいる輪島市。輪島朝市通り周辺では、12日も警察200人以上による大規模な捜索が行われました。今回の地震後の火災で、跡形もなくなっていた朝市通り周辺。火災を免れた家屋は、道をふさぐような形で倒壊しています。

「隣りのおじいちゃん、おばあちゃんが見つかってない…」

家が建っていた場所の前で、呆然と立ち尽くす男性に話を聞くことができました。

男性:「隣りのおじいちゃん、おばあちゃんが見つかってないので、今警察の方々が頑張ってくれているので、見つかるといいなと思っている」

Q.そのおじいちゃん、おばあちゃんは連絡が一切取れていない?
A.「ですね」
Q.いまだに行方が分かっていない?
A.「2人の行方が分かっていないので、震災起きた直後も下敷きになっているんじゃないかと町内の人が言っていたので、いまだに見つかっていないから、多分そこに居るんじゃないかと思う。そっちの方が心配ですよ」

自宅を被災しながらも、今は知り合いの安否が気がかりでなりません。

「これ復興できるのかな…」

街の復興についてはー。

男性:「正直、これ復興できるのかなという…。個人的に去年も大船渡の方に行ってきたが、すごくきれいな町になっていて、復興出来て良かったですねって言っていたんですけど、まさか僕もこんな立場になると思っていなかったので…。みんな戻ってくるのかなって、ちょっとわからないですね」

災害関連死も確認されている輪島市。被災者の疲労も限界となっています。

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