スーパー耐久シリーズ恒例の表彰式開催。2023年の上位ランカーがトロフィーを得る

 1月12日、千葉県のホテルスプリングス幕張で、ENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONEのシリーズ表彰式が行われた。シリーズに協賛した各社、そして各クラスのトップ3が表彰された。

 スーパー耐久のシリーズ表彰は、例年東京オートサロン開催に合わせて幕張で年明けに開催されてきたが、2020〜21年はコロナ禍の影響で開催することができず、2022年の表彰は2シーズンぶりに開催されたものの、ホールに席を設けステージを使ってのスタイルだった。2024年1月12日に行われた2023年の表彰式は、ひさびさに立食形式で和やかな雰囲気のなかで行われた。

 冒頭、スーパー耐久機構の桑山晴美事務局長から挨拶が行われたが、第1戦鈴鹿の直前に発生したハンコックタイヤの工場火災を経て、ブリヂストンの緊急対応が行われるなど苦難を乗り越えたシーズンを振り返りつつ、エントラントや協賛企業への感謝を述べた。

「2023年は3月に直面しましたタイヤ工場火災から、一時はシリーズ中止の可能性もございました。しかしブリヂストン様から富士24時間大会からタイヤを供給いただき、多くの皆さまからお力添えをいただき、この日を迎えることができました。心から感謝申し上げます。また、これまで長く支えていただきましたハンコック様にも御礼申し上げます」と桑山事務局長は挨拶した。

「スーパー耐久に携わるすべての方々にここで厚く御礼申し上げます。ありがとうございました」と感謝を伝えた桑山事務局長は、一方で「いま、我々を取り巻く環境は大きく変化しています。これからも変わらず守っていくもの、時代に合わせて変わっていかなければならないことの両面を考え、未来を切り拓いていくためには、新しい体制が必要です」と、より力強く、スピード感があるスーパー耐久機構を作るべく、組織改編を行いたいと語った。詳細は今後語られるという。

 そして、気になる2024年に向けたシリーズについては「暫定ではございますが、スーパー耐久がスタートして33年が経ち、過去最大の参加台数をお迎えする予定です」という。また、ファンに向けた映像展開については、スポーツ庁の取り組みにより、自由視点映像の特許技術を活用し、モータースポーツの魅力を発信していくと明かした。さらに、シリーズ名称もこれまでの『Supported by BRIDGESTONE』が『Empowered by BRIDGESTONE』に改められることも明らかにされた。

 これに続き、シリーズ貢献賞、フューチャーソリューションパートナーの表彰、パートナー企業への表彰などが行われ、グッドオーガナイズ賞として富士スピードウェイが、NAPACアワードとしてST-5クラスの日本自動車大学校が表彰された。また今季から、シーズンでペナルティを受けなかったチームも表彰されている。

 その後は、ST-5クラスからST-4、3、2、1と順にランキングトップ3が表彰され、ST-TCR、さらにST-Q、ST-Z、ST-Xと表彰された。また埼玉トヨペット Green BraveのAドライバーとしてタイトル獲得に貢献した山﨑学がジェントルマンドライバー賞を受賞した。

2023年スーパー耐久シリーズ表彰式でのST-Z表彰の様子
2023年スーパー耐久シリーズ表彰式でのST-1表彰の様子
2023年スーパー耐久シリーズ表彰式でのST-Q表彰の様子
2023年スーパー耐久シリーズ表彰式でのノーペナルティアワードの表彰の様子
2023年スーパー耐久シリーズ表彰式でのシリーズ貢献賞の表彰の様子
2023年スーパー耐久シリーズ表彰式でのシリーズ感謝賞の表彰の様子
2023年スーパー耐久シリーズ表彰式でジェントルマンドライバー賞を受賞した山﨑学

© 株式会社三栄