南砺で再起の一歩 地震で閉店、小矢部の洋食カフェ

下準備を行う江澤さん=南砺市内

 能登半島地震で店舗が被災し、閉店を余儀なくされた洋食カフェ「Rose&Mary」(小矢部市)が13、14日、南砺市クリエイタープラザ桜クリエに出店する。ほぼ通常通りのメニューが提供され、再起の一歩を踏む。

 カフェは昨年7月、複合施設「サ・ワーク」内にテナントとして入居した。地震の影響で、高台からの景色を望めるガラス窓が割れ、厨房の冷蔵庫も傾いた。早期再開は困難と判断して閉店を決めた。

 窮状を知った桜クリエが館内への出店を打診。調理用具や厨房機材、食器類を1日単位で賃し出し、冬期は出店料を取らないなどの特典があり、2日間限定で出店が決まった。

 オーナーシェフの江澤哲さん(45)は「周囲に助けられた。小矢部と同様、南砺でも雄大な景色とランチを味わってほしい」と感謝した。

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