福井県大野市の越前大野城が立つ県指定史跡「越前大野城跡」の敷地内にある石垣の一部が崩落したことが、1月11日分かった。能登半島地震の影響とみられる。
市教委によると、崩れたのは越前大野城の天守の南約100メートル地点にある、やりや弓などを保管した「武具蔵跡」の石垣で、幅3.4メートル、高さ2.5メートルにわたり被害が出た。市は当面、周辺の遊歩道を立ち入り禁止とし、福井県と協議し復元を目指す。
市職員が2日に巡回した時には異常がなかった。その後の余震で崩れたとみられ、4日に市民からの連絡で分かった。市教委によると、石垣は自然石を加工せずに積み上げる「野面積み(のづらづみ)」と呼ばれる技法で、天守が再建された1968年前後に築かれたという。
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越前大野城は昨年12月から冬季休館中で、天守や展示物に被害はなかった。