[能登半島地震]新潟県内住宅被害2862棟、1月9日の余震で上越市大島区の県道崩落(1月12日)

 能登半島地震を受けた県などのまとめによると、新潟県内の住宅被害は1月12日時点で、2862棟に上った。11日時点と比べて被害棟数は366棟増えた。内訳は、全壊11棟、半壊350棟、一部破損2486棟、床上・床下浸水15棟。

 新潟県は1月9日に発生した余震とみられる地震で、上越市大島区板山の県道が約35メートルに渡って崩れたと発表した。被害を確認した11日午後から全面通行止めとしており、付近の市道を迂回(うかい)路として案内している。通行再開のめどは立っていない。

 また、新潟日報社の調べで、柏崎市でも液状化現象によるとみられる被害が数件あったことが分かった。

 新潟県教育委員会によると、地震により漏水し、トイレ設備復旧工事のために休校していた新潟工業高(新潟市西区)は、1月15日から分散登校により授業を再開する。15日は3年生のみ登校し、1、2年生はオンラインでの授業や課題配布を行う。全面再開までは1週間程度を見込んでいる。

 被災地支援の義援金として、新潟県は県災害対策本部や日本赤十字社県支部に約2236万円が寄せられたと明らかにした。県外からも寄付についての問い合わせが相次いでいるという。

 新潟県内の人的被害で新たな被害確認はなく、重傷5人、軽傷43人。

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